ルピー安を招いている経済の諸課題、信用力に影響=ムーディーズ(REUTERSから引用)
世界の軋みが強まっている。
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[ムンバイ 21日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのソブリンリスク担当バイスプレジデント、アツィ・シェス氏は21日、インドルピーの下落は高水準の経常赤字と資本の流れの低下を主とする国内経済の諸課題を反映しているが、同国の外貨建て債務返済能力には大きな影響はないと述べた。
シェス氏は電子メールを通じてロイターに対し、「インド政府による外貨建て債務が非常に少量であることを考えると、ルピーの下落はソブリン債返済能力を著しく影響はしない」と述べた。
「しかし、これが反映しているのはマクロ経済の諸課題であり、これらの課題はインドの信用力に影響を及ぼす」と指摘した。
同氏は同国の「Baa3」格付けは、マクロ経済の不均衡、経常収支の最近の傾向、資本の動き、為替レートをすべて反映していると表明。
インドルピーは前日に過去最安値である1ドル=59.9850ルピーをつけた。新興国市場全体に米国刺激策縮小観測を起因とした動揺が広がる中で、インドの経常赤字を背景にルピーはとりたて売りを浴びやすくなっている。
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