4月の中国鉱工業生産は予想やや下回る、回復見通しに影(REUTERSから引用)

そろそろ、世界でたくさん消費してくれるところがどこにもない、ということになりつつあるのだろうか。

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[北京 13日 ロイター] 中国国家統計局が13日発表した4月の中国鉱工業生産は前年比9.3%増加した。7カ月ぶり低水準となった3月の8.9%から伸びが加速したものの、ロイターがまとめた市場予想の9.5%増をわずかに下回った。前月比では0.87%増加した。

4月の小売売上高は前年比12.8%増で、市場予想と一致した。前月比では1.23%増加した。

1─4月の固定資産投資は前年同期比20.6%増。市場予想の21.0%増をやや下回った。4月の固定資産投資は前月比1.63%増加した。

鉱工業生産の伸びが予想を下回ったことは、中国経済の回復見通しを暗くし、政府が経済活動支援に向けて政策措置を講じるとの見方を強めている。

オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行(上海)のエコノミスト、Zhou Hao氏は「経済活動は予想よりも弱い。これは、人民銀行が政策金利を引き下げる必要性を裏付ける可能性がある」と指摘した。

先週発表された4月の中国貿易統計は輸出が予想以上に増加したが、多くのエコノミストは企業が資本流入規制を逃れるために貿易額を水増しした可能性を疑い、実際の輸出の伸びはより小幅にとどまる可能性が高いと指摘している。一方、4月の中国消費者物価指数(CPI)の伸びは予想以上に加速し、政府が望むほど金融緩和の余地がないことを示唆した。

今月発表された中国の経済指標がまちまちな内容となっていることで、投資家は今後、実体経済を示すデータから同国の成長の手掛かりを得ようとするとみられる。

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