G7閉幕:円安を当面容認と示唆−日本の景気回復策が焦点に (Bloomberg.co.jpから引用)

しばらくすると、調整ということもありうるのだろう。

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5月12日(ブルームバーグ):英ロンドン近郊のエイルズベリーで開かれた主要7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)では、2008年以来の安値を記録した円相場について、円安が制御できなくならない限り容認することが示唆された。

オズボーン英財務相は11日、G7終了後に記者団に対し、「為替レートを目標としない」との2月のコミットメントを再確認したと表明した。

HSBCホールディングスのエコノミスト、デバリエいづみ氏(香港在勤)は、「G7は政策当局者が公然と」円安を追求「しない限り、日本の金融政策を支持する方向にある」との見方を示した。

G7は1ドル=100円を下回る円安容認を示唆する一方、各国当局者は日本の景気回復策が協議の中心となったと述べ、円相場の推移を注視していくと言明した。日銀が金融刺激策を強化する中で、円相場は今年、対ドルで15%、対ユーロで13%下落している。

ショイブレ独財務相は「皆が為替レートの推移を見守っている」と述べ、「われわれは日本の当局者と同国に関して活発な議論を行った」と指摘。

フレアティ加財務相は「G7各国は自らを自由貿易国と考えている」が、為替レートについて「懸念の表明」があったと語った。

日本に関して突っ込んだ議論

米当局者は日本に関して突っ込んだ議論があったことを明らかにした。ルー財務長官は10日、米CNBCテレビとのインタビューで、各国が為替レートを切り下げようとしないよう「われわれは目を光らせていくことを明確にした」と発言していた。

麻生太郎財務相G7後の記者会見で、日本の政策に批判的意見は出ず、対ドルで100円を突破した円安について、会議では「どうのこうのという意見は一切なかった」と語った。

また、オズボーン財務相は会見で、G7各国が為替相場を操作しないとの3カ月前のコミットメントを守っており、日本の政策は各国に強い印象を与えたと発言。ショイブレ財務相は日本が2月の合意を破らないと約束したと述べた。

バイドマン独連銀総裁は日本が中銀の刺激策に頼らないよう求められたと示唆。「結局、日本の問題は主に経済の構造に関係している。このため持続的な財政に戻る信頼できる筋道を提示する一方、構造的な課題に取り組むことが特に重要だ」と指摘した。

円安はソニーなど日本の輸出メーカーの助けになるが、貿易相手国の経済見通しを悪化させる恐れがある。オーストラリアやニュージーランド、スイスといった国々は自国の通貨上昇の抑制に動いている。

原題:G-7 Signals Acceptance of Yen’s Drop for Now as JapanDebated(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 アンディ・シャープ asharp5@bloomberg.net;ベルリン Rainer Buergin rbuergin1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Craig Stirling cstirling1@bloomberg.net
更新日時: 2013/05/12 14:31 JST
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