ユーロ圏の北部経済大国はインフレ加速容認を−IMF報告書 (Bloomberg.co.jpから引用)

更なるユーロ安となっていくのだろうか。

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3月29日(ブルームバーグ):ユーロ圏南側の加盟国が賃金を削減し債務危機を克服している中、北部の経済大国はインフレの加速を受け入れる必要があると、国際通貨基金IMF)のオリビエ・ブランシャール調査局長(チーフエコノミスト)率いるスタッフの報告書が指摘した。

同報告書は「南部に調整を求めるのであれば、北部は一段のインフレを容認しなくてはならない。これはIMFがこれまでも強調している点だが、必ずしも十分に理解されていない」と記述した。

さらに「ユーロ圏でインフレ率2%の目標を達成するには、南部では目標値を下回るインフレ率が必要であり、北部では目標値を上回るインフレ率が求められる」と続けた。

同報告書はさらに、ギリシャのような国が雇用を拡大する主な手段は競争力の強化だと指摘。生産性を向上させる措置が最善の策だが、結果を出すまでに時間がかかるため、こうした国では関連する賃金や価格を引き下げざる以外に選択肢がほとんどない状況に追い込まれるとも述べた。

原題:IMF Urges Stronger Euro-Area Countries to Accept MoreInflation(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Sandrine Rastello srastello@bloomberg.net

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更新日時: 2013/03/30 05:06 JST
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