アジア通貨動向(20日)=台湾ドルやウォンが上昇、株式への海外資金流入で(REUTERSから引用)
日本の株式市場へ外貨が入っても、あまり円高にならないのは、それ以上の海外投資をしているから、ということなのだろう。
首相がアメリカへ行き、米国債でも買う話をつけるのであれば、その後一時的に円高になった時に、より多くのドルに投資することができる。
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[シンガポール 20日 ロイター] アジア新興国通貨市場は、台湾ドルと韓国ウォン主導で上昇。株式市場への海外資金の流入が両通貨を押し上げた。タイバーツも海外ファンドの需要を背景に上昇した。
世界経済の見通し改善やリスク志向の高まりを受けたアジア株の上昇に追随し、大方のアジア通貨が買われている。
日銀の金融政策をめぐる不透明感が広がるなか、円JPY=も上昇し、アジア通貨を支えている。
クレディ・アグリコルCIB(香港)のシニアストラテジスト、Frances Cheung氏は「ファンダメンタルズや金利格差の点からすると、アジア通貨は依然として資金の流れを引きつけている。過去数週間にわたって調整が見られたため、今後数週間は全般的にある程度の上昇が見込まれる」との見方を示した。
バーツTHBX=は海外ファンドの買いで上昇。タイの株式市場は約18年ぶりの高値をつけた。
市場筋によると、輸入業者のドル需要によってバーツの上値は抑えられた。
台湾ドルTWDX=は域内株式市場への海外金融機関からの資金流入を背景に上昇。市場筋によると、投資家は依然として円の下落再開を警戒しているものの、世界的にリスク志向が高まっており、台湾ドルの地合いは強いという。
ウォンKRW=はインターバンク投機筋からの需要に押し上げられた。韓国証券取引所のデータによると、海外投資家はソウル株式市場で5689億ウォン(5億2621万ドル)の買い越しとなり、買い越し額は昨年9月14日以来の高水準を記録した。
マレーシアリンギMYRX=は薄商いのなか、ドルのロングポジションを解消する投資家の動きを背景に上昇。ただ、現地のトレーダーらは、近く行われる選挙をめぐる根強い懸念からリンギ買いには慎重で、他のアジア通貨がさらに上昇した場合にのみリンギを買い進める方針だ。
*0630GMT(日本時間午後3時半)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
円 93.26
シンガポールドル 1.2363
台湾ドル 29.533
韓国ウォン 1078.25
タイバーツ 29.84
フィリピンペソ 40.62
インドネシアルピア 9692.00
インドルピー 54.04
マレーシアリンギ 3.0930
人民元 6.2393
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