中銀はマクロ経済のほころびを永遠には取り繕えない=メルケル独首相 (WSJ日本版から引用)

ドイツが日本やアメリカ以上に為替の変動により利益を受けてきたのではないか。
南欧諸国のおかげで、ユーロ危機といわれ、ユーロ安で利益を上げてきた。
しかし、ユーロもこの先政治統合しないと、生き残るのが難しくなるのだろう。
日本も真に構造改革をしないと、数年後に大変な時代が到来するのかもしれない。

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メルケル独首相は、欧州各国間の経済的不均衡は解決可能だとして「条件付きの楽観的見方」を示したが、失政を原因とする問題の後始末を中央銀行がすることはできないと述べた。
首相は24日、スイス・ダボスで開催されている世界経済フォーラムダボス会議)で「(危機においては)中央銀行が自らの役割を果たすことが重要だ」とし、「中央銀行はマクロ経済のほころびを永遠に取り繕うことはできない」と述べた。
欧州を安定した同盟へと転換させる作業は「短期的な緊急オペではなく、長期的な道のりになる」とし、それには競争力強化に向けた構造改革と財政統合の双方が必要だとした。

 さらに欧州が直面している最大の問題は若者の高い失業率だとした。スペインやポルトガルギリシャを例に挙げ、「構造改革が機能し始めるまで橋渡し的な措置の実施」が必要になる可能性があると述べた。 

 また、日本を引き合いに出し、為替操作について「懸念していないわけではない」との考えを示した。

 首相は「全く懸念していないというわけではない。G20(20カ国・地域首脳会議)の協議では、為替レートの操作や政治的影響力に関してかなり敏感になるのは確かだろう。現時点で日本に関して全く懸念がないとは言えない」と述べた。
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