独下院が13年予算案を可決、赤字削減目標を3年早く達成へ(REUTERSから引用)

ユーロ安で輸出を増やせたのが良かったのだろうか。それとも、ドイツ企業の戦略の勝利なのだろうか。

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[ベルリン 23日 ロイター] 独連邦議会(下院)は23日、純新規借り入れを171億ユーロに削減することなどを盛り込んだ2013年の予算案を可決した。

新規の純借り入れは、これまでに示されていた目標の188億ユーロを下回る。また、2012年予算からは約110億ユーロの大幅な削減となる。

2013年予算案で示された歳出は3020億ユーロ。2012年予算から約100億ユーロの削減となる。

同予算案の下で、メルケル首相率いる中道右派政権は、財政赤字国内総生産(GDP)比0.35%以内に抑えるという法律の規定を、予定より3年早く実現することが可能になる。

ドイツが規定より早く赤字削減目標を達成できる見通しとなったのは、経済成長が比較的堅調で、税収が伸びていることなどの理由による。

2013年予算案についてバイトマン独連銀総裁はこの日、ZDFテレビに対し、「(ドイツの)経済情勢が好調であることを踏まえると、これよりも若干野心的なアプローチが可能だったと考えることもできる」と述べた。

最大野党の社会民主党(SPD)に所属するシュタインブリュック前財務相は、この日の予算案の採決をギリシャ支援に絡む新たな歳出が明らかになるまで延期するよう求めていた。

ショイブレ財務相はこうした要求を退け、ギリシャ支援策がドイツの予算案に影響を及ぼすことはないとの考えを示した。
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