金融庁:大口融資規制を強化へ、自己資本の25%に制限−金融審で検討(Bloomberg.co.jpkら引用)

これは、来年あたりというよりは、数年先を見据えてということなのだろうか。

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10月16日(ブルームバーグ):金融庁は大手銀行グループなどの大口融資に関する規制を強化する方針だ。1つの企業グループに融資できる上限額を銀行の自己資本の25%以下に制限することを検討する。貸し出しリスクが偏らないようにし、国際的にも影響力を持つ日本の金融システムの健全性を高める狙いだ。年内にも規制案をまとめる。

金融審議会(首相の諮問機関)の作業部会が16日素案を公表した。大口融資規制は現在、1つの銀行グループで自己資本(Tier1とTier2の合算)の40%以内としているが、これをさらに制限する。証券、ノンバンクを含めた銀行グループの貸出リスクが1つの企業グループに過度に集中しないようにする。

国際通貨基金IMF)は6月、大口融資について規制の強化が望ましいなどと指摘していた。世界の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会も、こうした方向で議論を進めており、日本も国際的な動きの中で、規制を強化する。

大口融資では、コミットメントライン(特定融資枠契約)の未実行残高分や公募社債、企業と結ぶ金利や為替などのデリバティブ取引も上限規制の対象とすることも検討する。このほか金融審は16日の会合で、外国銀行の日本にある個人向け預金を日本の預金保険制度の対象とする案なども示した。

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更新日時: 2012/10/16 14:25 JST
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