ロスチャイルド氏、バクリ家との対決姿勢強める−合弁めぐり Bloomberg.co.jpから引用)

世界的なお金持ち間の争いは、あっさり終わるのか、戦乱を見ることにまでなるのか。

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10月16日(ブルームバーグ):金融一族ロスチャイルド家ナサニエルロスチャイルド氏は、インドネシアのバクリ家との対決姿勢を強めている。石炭合弁会社ブミの取締役会を辞任し、社外から闘う姿勢を示した。

ロスチャイルド氏(41)はブミのサミン・タン会長に宛てた辞意を伝えた書簡で、ブミ取締役会の能力に対する信頼を失ったと説明。インドネシア石炭会社のロンドン上場につながった2年間に及ぶ取引を解消するためバクリ家が先週示した12億ドル(約950億円)相当の提案の下では株主が平等に扱われていないと主張した。

ブミの前身であるロスチャイルド氏の企業は2010年に新規株式公開(IPO)を果たした。だが、ブミがインドネシアでの業務における「財務などでの不正行為の可能性」について緊急調査を始めたことを明らかにし、株価が急落した。

スマトラで1942年に起業したバクリ・グループはパーム油から不動産まで手掛ける親族経営による企業帝国だ。バクリは合弁会社の全資産を買い取ると提案。バクリ家が今月10日に示したアプローチを盛り込んだ書簡によると、この提案はロスチャイルド氏ら他の創業者との「相いれない違い」を解消する手助けになるという。

ロスチャイルド氏は15日付のタン会長宛て書簡で、インドネシア事業であったとされる不正行為が現在調査されていることを踏まえると、こうしたアプローチを進めること、あるいは検討することでさえ「恥辱」であるとし、「バクリ家の提案を考慮しないことを決めた」とコメントした。

タン会長に電話取材を試みたがコメントは得られていない。

原題:Rothschild Quits Bumi to Fight Bakries’ $1.2 Billion Offer(1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Jesse Riseborough jriseborough@bloomberg.net

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更新日時: 2012/10/16 16:04 JST
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