消費増税:閣議決定30日に 民主事前審査週明けにヤマ場(毎日jpから引用)

官僚を支配者のままとするのか、政治家を支配者とするのか。何れにしろ官僚や政治家を動かすのは誰なのか。

引用開始

消費増税法案の月内提出へ向けた民主党の事前審査手続きは26、27日、ヤマ場を迎える。法案の閣議決定は30日にずれ込む見通し。景気悪化時に増税を停止する「弾力条項」をめぐり、反対派は数値目標の明示を求め、政府側は増税の条件となる数値の設定は拒んでいる。党執行部は26日に開く社会保障と税の一体改革調査会などの合同会議に修正案を提示したうえで、27日夜には野田佳彦首相が出席して説得に当たることも想定している。

 ◇「条件に数字、絶対ダメ」前原氏

 「首相が政治生命を懸けてやらなければいけないという思いを持ったテーマだ。おのずとタイムリミットはある」。前原誠司政調会長は25日、新潟市の講演で反対派をけん制。記者団に「閣議の定例日は30日が最後だ。(法案の)印刷に3日ほどかかる」と述べ、27日中に事前審査を終える考えを示した。岡田克也副総理も浜松市で記者団に「首相も年度内にと言っているので、その枠の中の話だ」と強調した。

 弾力条項をめぐっては、前原氏は25日のNHK番組で「数字を条件とすることは絶対にダメだ」と明言。講演では「新成長戦略の名目成長率3%、実質2%という目標は実現したい。政府がデフレ脱却、経済成長(のための政策)をやることをどう担保するか知恵を絞る」とも述べ、厳密な増税条件にならない形で数値目標を盛り込むことには柔軟な姿勢も示した。【野口武則、光田宗義】

 ◇「小沢切り、覚悟示して」谷垣氏

 自民党谷垣禎一総裁は25日、野田佳彦首相が消費増税法案の今国会成立に「政治生命を懸ける」と24日に明言したのを受け、法案に反対する民主党小沢一郎元代表とたもとを分かつ覚悟があるかどうかを見極める考えを示した。谷垣氏は岐阜市の講演で「首相の選択肢は二つだ。党内融和を重視し、小沢さんにひれ伏すのか。大きな意味で野党との協力を求め、(衆院を)解散して党内を整理するのか」と述べた。

 講演後の記者会見では「野田首相が非常に強い決意を持っていることは信じようと思っている」と述べたうえで「もう一回、国民との関係を作り直していくところまで進まないと本物ではない」と早期解散・総選挙に踏み切るよう促した。谷垣氏はこれまでも次期衆院選後の連携に前向きな発言を繰り返しており、早期解散によって「小沢切り」の覚悟を示すよう首相に迫る狙いがあるとみられる。【佐藤丈一】

毎日新聞 2012年3月25日 21時04分(最終更新 3月25日 22時19分)
引用終了