東証:大納会、「三重苦」の1年象徴(毎日jpから引用)

29年ぶりの低水準。夜明け前が近いのか。東雲が見え始めるのは桜が散るころになるのだろうか。

引用開始

今年最後の取引である大納会の30日の東京株式市場は、日経平均株価が前日終値比56円46銭高の8455円35銭で取引を終えた。1年最後の取引日の終値としては1982年(8016円67銭)以来29年ぶりの低水準で、バブル崩壊後の最安値を更新した。東日本大震災、欧州債務危機、歴史的円高の「三重苦」に揺れた1年を象徴する結果となった。

 30日の東京市場は、前日のニューヨーク市場が株高となった流れを受け4日ぶりに反発した。ただし、円相場の高止まりによる輸出企業の業績悪化懸念も根強く、昨年末終値と比較すると17.3%の下落で終えた。全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日終値比6.49ポイント高の728.61だった。

 11年の東証1部の株式売買代金は、欧州債務危機による投資家のリスク回避姿勢が強まり、前年比13兆380億円(3.7%)減の341兆5600億円と4年連続で減少。07年(735兆円)に比べて半減した。来年1月4日は初取引の大発会を迎えるが、欧州債務危機など懸念材料はくすぶり、厳しい状況が続きそうだ。【浜中慎哉】

毎日新聞 2011年12月30日 20時00分(最終更新 12月30日 20時17分)
引用終了