米FRB:時間軸伴う低金利維持の方針を早期修正も−QE3不要か(Bloomberg.co.jpから引用)

短期的には、好景気の振り付けなのか。QE3不要のニュースが出ている。来春以降のQE3の可能性はあるのではないか。

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12月13日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会FRB)が2013年半ばまで政策金利をゼロ%付近に据え置くとの方針を修正する可能性があると、ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査は示している。大規模な資産購入の必要性が後退していることが背景だ。

調査対象となったエコノミストの64%が、FRB金利をめぐる方針を来年6月より前に変更すると予想。米国の中央銀行であるFRBが、3度目となる大規模な資産の買い入れ、いわゆる量的緩和第3弾(QE3)の選択肢を放棄するとの回答も51%に上った。

13日開催される連邦公開市場委員会(FOMC)では、前回11月のFOMC以後に勢いを増した米経済の見通しについてバーナンキFRB議長らが協議する。米失業率は9月の9.1%から11月には8.6%に低下した。時間軸を伴う低金利維持の方針を変えることは、金融当局にとってはQE3に訴えることなく金融政策を調整する柔軟性を高めることになる。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニアエコノミスト、サム・ブラード氏は、「QE3は恐らくないというのが基本シナリオだ。景気にはある程度の勢いがある。発表されている統計は予想より強く、前月の数字は上方修正されている」と述べた。

11月のFOMC前には、ブルームバーグが調査したエコノミストの69%が、FRBが追加の資産購入に踏み切ると予想していた。先月の調査でも、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)21社のうち16社が同様の回答をしていた。

今年最後となるFOMC終了後のワシントン時間午後2時15分(日本時間14日午前4時15分)前後に声明が発表される予定。

FRBは08年12月、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ−0.25%に引き下げた。今年8月のFOMCでは、少なくとも13年半ばまで政策金利をゼロ%近くに据え置く方針を表明。政策金利の低水準維持に関する表現をそれまでの「長期にわたり」から変更した。

記事に関する記者への問い合わせ先:Joshua Zumbrun in Washington at jzumbrun@bloomberg.net;

記事に関するエディターへの問い合わせ先:Christopher Wellisz at cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2011/12/13 15:22 JST
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