日銀が追加緩和、基金5兆円増額 円高うけ踏み切る(asahi.comから引用)

欧米に続き、東日本大震災の対策も含め、ゆっくりと金融緩和を進める日銀。来年にはミニバブル再臨か。

引用開始
日本銀行は27日に開いた金融政策決定会合で追加の金融緩和を決めた。市場に出回るお金の量を増やすために金融資産を買い入れる「基金」を、総額50兆円から5兆円増やす。円高を食いとめ、日本の景気を下支えするねらいだ。

 日銀は当初、追加緩和を見送るつもりだったが、最近の急激な円高を受けて急きょ踏み切った。日本経済を引っ張る輸出関連企業の業績が悪くなれば、消費や雇用などに悪影響を与えるためだ。緩和によって出回るお金の量を増やせば、金利が下がって円が売られやすくなるため、円高がやわらぐことを期待している。

 日銀は昨年10月5日の会合で、従来の新型オペと合わせ、計約35兆円の基金を新たにつくった。基金の増額は今回で3回目となる。

 政策金利(金融機関がお互いに無担保で翌日返済する取引の金利)の誘導目標は年0〜0.1%で据え置き、事実上のゼロ金利政策も続ける。

 金融市場では、欧州の政府債務(借金)問題や米国の景気減速懸念から、ユーロやドルを売り、比較的安全とみられる円を買う動きが進んでいる。ドルに対する円相場は今月下旬だけで3回も戦後最高値をぬりかえた。(畑中徹)
引用終了