「自分を守る経済学」徳川家広著ちくま新書から引用

お札(米ドル)を金などの裏付けがなくても刷ることで経済発展を装い、その受け皿としての新興国、特に中国を後押しすることにより地球の経済運営を進めてきたのが欧米資本家の姿であろう。東南アジアの次はインドや中東、最後にはアフリカ諸国も資本家から見れば、お札の需要が期待できる地域となっていくのであろう。時には戦争で需要を作ることもする。それは100年単位を超えて考え、実行しているようだ。
今はまだ、米ドルを刷り散らかす方法が緊急時の対策としては求められるのだろう。

131ページから引用
しかもイギリスの理屈というのが、凄まじいものでした。日本は100年かけて輸入代替えと輸出品開発を行い、やっと黒字に転じました。イギリスは麻薬を売りつけて貿易赤字を解消しようとし、それが妨害に遭うと武力行使に訴えているのです。この、あまりに粗暴なやり口に、日本側は震え上がりました。
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