アジア通貨動向(2日)=総じて上昇、ウォンは週間ベースで5カ月ぶりの大幅高(REUTERSから引用)
来春にアジア各国の為替はどのようになっているか。韓国ウォンや中国元がどの程度上がるだろうか。
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[シンガポール 2日 ロイター] アジア通貨市場では、韓国ウォンが週間ベースで5カ月ぶりの大幅上昇を記録した。米連邦準備理事会(FRB)が追加的な緩和策を打ち出すとの期待感からアジア株が上昇し、大半のアジア通貨を押し上げた。
ただ、この日発表される米雇用統計で米経済のリセッション(景気後退)懸念が高まれば、アジア通貨は短期的に軟化する可能性があるとみられている。
ウォンの対ドル相場は週間で1.8%上昇。ロイターのデータによると、4月3日に終えた週以来の大幅上昇となった。
海外投資家による最近の韓国株買いに伴いウォン需要が拡大するとの観測から積み上がったドルのショートポジションを、インターバンクの投機家がカバーする動きが見られた。
今年これまでにアジア新興国通貨で最もパフォーマンスが悪いインドルピーINR=D2も週間ベースで0.5%上昇。7月10日に終えた週以来の上昇幅となった。
タイバーツTHB=も上昇。1米ドル=29.98バーツや30.00バーツの水準で、輸出業者によるバーツ買いが入った。
ディーラーによると、オフショアの参加者や海外銀行もバーツを買い入れたが、金の輸入業者がバーツ売りを出し、上値が抑えられた。
マレーシアリンギMYR=はリアルマネー系による買いの観測で上昇したが、休日明けで取引は閑散だった。
リンギは、7月下旬から8月初めまでの下げの76.4%フィボナッチ戻しの水準である1米ドル=2.9591リンギが抵抗線とみられている。
ディーラーによると、インターバンクの投機筋がリンギの上昇局面で売りを出した。
*0715GMT(日本時間午後4時15分)現在のアジア各国通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.2041
台湾ドル 29.012
韓国ウォン 1063.25
タイバーツ 29.93
フィリピンペソ 42.21
インドネシアルピア 8528.00
インドルピー 45.95
マレーシアリンギ 2.9670
人民元 6.3850
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