英紙スキャンダルの波紋広がる 告発の元記者が死亡(CNN.co.jpから引用)

欧米資本家の中での権力闘争が激しくなっているのだろうか。資本主義社会に君臨する欧米の資本家、そこでの争いは、植民地である日本にも波及する可能性がある。

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ロンドン(CNN) 英大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの盗聴事件による波紋がさらに広がっている。18日には、盗聴を告発した同紙の元記者が英南東部ハートフォードシャーワトフォードの自宅で死亡しているのが見つかった。
英PA通信によると、元記者のショーン・ホア氏は昨年、同紙のアンディ・コールソン元編集長が留守番電話の盗聴を自分や同僚に促したと、米紙ニューヨーク・タイムズに話していた。地元警察は、同氏の死因は不明だが事件性はないとの見方を示している。
英紙ガーディアンによると、ホア氏は最近、鼻や足を負傷する事故に遭っていた。この事故と今回の死亡との関連性は明らかでないという。
一方、南アフリカを訪問中のキャメロン英首相は同日、この問題に対応するために予定より早く帰国し、20日に議会の緊急会合を開くと述べた。議会では18日、メイ内相が、警察が記者らから賄賂を受け取って秘密情報を流していたとの疑惑に関する捜査の開始を求めた。
ロンドン警視庁では賄賂疑惑をめぐり、ポール・スティーブンソン警視総監に続いてジョン・エーツ警視監が同日、辞任した。同警視監は2年前、電話盗聴疑惑について捜査の必要なしとの判断を下していた。本人は、不正行為はなかったと主張している。英警察苦情処理独立調査委員会(IPCC)によると、ロンドン警視庁内部ではこの2人を含め、現職または元幹部4人が調査対象となっている。
一連の疑惑ではこれまでに、ニューズ・オブ・ザ・ワールドの親会社でメディア王ルパート・マードック氏率いるニューズ・コーポレーションのグループ企業から9人と、PA通信から1人が逮捕されている。17日に逮捕された同紙の元編集長だったレベッカブルックス容疑者は保釈され、予定通り議会で証言する予定。
米国でも、ニューズ社の関係者が2001年に発生した米同時多発テロの犠牲者らの通話記録などを入手しようとしたとの疑惑が浮上し、連邦捜査局FBI)が捜査に乗り出している。
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