なでしこ世界一:宮間「90分で勝てるようになりたい」(毎日jpから引用)

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サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝は17日(日本時間18日)、日本(なでしこジャパン)がPK戦の末、世界ランキング1位の米国を降し、初優勝した。
 PK戦を終え、日本がピッチの一角で歓喜に沸く中、宮間は一人、米国選手の間に分け入り、次々と握手をかわした。PK戦はあくまで引き分け扱い。「90分で勝てるようにならなくてはいけない」と納得できなかった。
 佐々木監督は試合開始早々、「ボールを動かせ」と必死に叫んだ。動きが硬く、マイボールの時に相手を揺さぶれない。窮屈なパスを通そうとして奪われては、大きなサイドチェンジから警戒していたサイドをスピードに乗って突破された。立て続けにシュートを浴び、前半29分にはワンバックの強烈なシュートがクロスバーに当たるなど、いつ失点してもおかしくなかった。
 後半24分、縦パスから熊谷が振り切られて1点を失ったが、36分、日本は右サイドから崩し、最後は宮間が左足の外側で合わせて同点に。延長で再び勝ち越されたが、宮間が「ニアにける」と澤に伝えた左CKが狙い通りの形となって追いついた。徐々に米国の圧力に慣れてボールを動かせたが、決定的な場面は少なかった。
 結果的にボール支配率は日本が53%と上回ったが、シュート数は日本の14本に対し、米国は倍近い27本。そのうち22本が枠外に飛んだことで事なきを得た試合でもある。
 1得点1アシストと気を吐いた宮間が自らに厳しいのは、責任感が増しているからだ。決勝は代表通算99試合目で、現代表では主将の澤の173試合に次ぐ2番目。練習では大きな声で盛り上げるムードメーカーでもある。佐々木監督は「軸になる資質がある。澤を支え、僕と選手の間に入り、裏方をやってくれる」と信頼を置く。
 宮間は「先輩たちの熱い思いを肌で感じ、知っているので、知らんぷりはできない」と新たな歴史を切り開く覚悟を示す。「ほかの国からも『あそこが世界一だ』と言わせるには、PKになる前に決着をつけなくてはいけない」。現在26歳の宮間。「ポスト澤」を担うのも、この人だろう。【江連能弘】

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毎日新聞 2011年7月18日 18時57分

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