ドル82円半ば、ユーロは利食い売りにやや押される(REUTERSから引用)

ユーロに資金がかなり流れ、円にも少し流れたのか。

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[東京 14日 ロイター] 東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ小幅安の82円半ば。材料難からドル/円自体の取引は薄く、ユーロの動きが波及する形で狭い値幅で推移した。ユーロも小動きながら、前日の急反発を受けて対ドル、対円ともに利食い売りにやや押された。
 ユーロは対ドル、対円ともに朝方からじりじりと値を下げた。ユーロ/ドルは前日に大きく上昇しており、きょうのアジア時間帯は利益確定の売りが出た。日本の輸出企業によるユーロ売りも見られた。午後3時現在、ユーロ/ドルは前日の高値から0.3%、ユーロ/円は0.5%下落している。
 前日の海外市場では、スペインとイタリアの国債入札が堅調だったことから欧州の財政不安が後退し、ユーロは対ドル、対円ともに上昇した。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が「全般的なインフレに関する短期的な上方圧力を示す証拠を確認している」と定例会見で発言したことも、一段のユーロ買いを誘発した。
 <豪ドルは朝方の上昇後に失速>

 アジア時間帯のドル/円は82.47─84円で小動きだった。輸入企業による買いが入ったものの、値動きに影響を与えるほどの規模ではなかった。日本の輸出企業などによるユーロ売りが波及して、やや下押しされる程度だった。
 豪ドルは朝方に上昇した後に失速した。前日に発表されたオーストラリアの12月雇用統計が予想外に弱かったことに加え、同国北東部を襲った記録的な洪水が引き続き材料視されている。「景気の先行きに不透明感が出ており、利上げ期待がはく落している」(みずほ証券為替アナリストの鈴木健吾氏)との声があった。
 オーストラリア気象局は14日、記録的な洪水に見舞われている北東部クイーンズランド州について、3月末までは例年より活発なサイクロンの動きが予想されるとの見方を示した。 今回の洪水では、フランスとドイツを合わせたほどの面積が冠水するなど大きな被害が出ているが、サイクロンが活発になれば、被災地をさらなる豪雨が襲う恐れがある。
 きょうは欧米時間帯に12月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)改定値、12月米CPI、1月米ミシガン大学消費者信頼感指数が発表される。市場予測はユーロ圏CPIが前月比プラス0.6%、米CPIコア指数が同プラス0.1%、消費者信頼感指数が75.4。

(ロイターニュース 久保 信博記者)
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