東南アジア株式=総じて下落、ジャカルタは海外勢が売り主導(REUTERSから引用)

まだまだ、欧米のマネーに翻弄される東南アジア新興国市場。日本も同じ。

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バンコク 7日 ロイター] 7日の東南アジア株式市場の株価は総じて下落した。米雇用統計の発表を控えて投資家が慎重姿勢に転じたとみられる。同統計は、米景気回復が勢いを増していることを示す内容になる可能性がある。一方、ジャカルタ市場は海外勢主導の売りに、約2週間ぶりの安値に沈んだ。
 ジャカルタ市場の総合株価指数.JKSEは2.81%安で終了。同市場は東南アジア株の中で2010年の上昇率トップ。きょうは利益確定の売りが出た。他市場も、より小幅な下落だった。
 ジャカルタ市場は今週1週間で2%近く下落し、週間下落率で域内ワーストだった。またトムソン・ロイターのデータによると、同市場のきょうの売り越し額は1億6700万ドルと、08年7月以降最大だった。
 ただ、域内の株価は全般的に、今年最初の1週間で力強いスタートを切った。上場企業の大幅な利益増やアジアの強い経済成長への期待が株価を押し上げた。
 クアラルンプール市場のクアラルンプール総合指数(KLCI)は今週前半に過去最高値を更新し、今週1週間では3.5%高と、域内でトップの上昇率だった。きょうは域内全般の下落基調に逆行し、0.24%高で取引を終えた。通信株買いがKLCIを押し上げ、最大手テレコム・マレーシア(TLMM.KL: 株価, 企業情報, レポート)は4.8%高。
 マニラ市場の総合指数(PSEi).PSIは0.35%安。海外勢は7日、フィリピン株を3600万ドル分売り越した。これは約8カ月ぶりの大きさで、連続買い越し日数は8営業日でストップした。
 ジャカルタ市場では、国営マンディリ銀行(BMRI.JK: 株価, 企業情報, レポート)が4.5%下落したほか、インドネシア最大の上場企業で自動車販売最大手のアストラ・インターナショナル(ASII.JK: 株価, 企業情報, レポート)が3.9%安。
 今週値上がりしていたパーム油株やエネルギー関連銘柄は、きょうは株価全般の値動きを下回った。シンガポール上場の香港の商品専門商社ノーブル・グループ(NOBG.SI: 株価, 企業情報, レポート)が0.9%安だったほか、タイのエネルギー最大手、タイ石油会社(PTT)(PTT.BK: 株価, 企業情報, レポート)は2.7%安。
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