「寿司」が「キムチ」に負けた理由(人民網日本語版から引用)

たしかに。ごもっともな記事。中国から見ると「寿司」と「キムチ」なのね。日本は、国内の権力闘争にアメリカも加わり、結果国益を損なってしまっている。国内の政治権力闘争(政治家、官僚、マスコミ)は、日本人同士がどんなに争っても、外国勢力と組むことはしてはならない。すれば売国奴だ。

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日本の美食・寿司の作り方は手が込んでいて一工夫必要だが、世界的な韓国のキムチの作り方は簡単で材料費もそんなにかからない。ところが最近キムチの値段が寿司よりも高くなっている。デフレの影響で日本の寿司は値段が下がる一方、韓国のキムチの値段は依然として競争力を保っているのだ。上海証券報が伝えた。
 日本と韓国の生産力の縮図ともいえる、寿司とキムチの争いは双方の工業生産状況を反映している。ウォン/円相場は今年に入ってウォンが9%近く下落した。円は強いが、日本の生産力は停滞したまま、金融危機前の高い水準にまで回復できずにいる。それとは逆に韓国は上り調子で、6月の工業生産指数はこの5年で最高となった。
 この違いは両国最大の電子メーカーの株価にもみられる。韓国サムスンの株価は5月以降3.7%値上がりした一方、日本のパナソニックは9.6%値下がりした。株価の背後に、投資家の日本の輸出業者に対する自信喪失を見て取れる。円高は海外市場での日本製品の価格を跳ね上げ、日本の輸出業者の競争力をそぎ落としている。
 ドル/円相場はこの7カ月で最低の1ドル=86.26円をつけた。6月中旬以降、ドルは6%値下がり、1995年に記録した過去最低の1ドル=79.75円にまで迫った。輸出業者の過酷な戦いは続いている。ところが日本政府はまだ円相場への関与に踏み切っていない。
 04年3月以降、日本政府は外国為替市場に関与していない。08年12月、当時の中川昭一財相は、日本銀行が債権を手放すと威嚇的発言を行い、この「口頭関与」で当時一時的に円安となった。しかし今年に入って急激な円高が続くなか、日本の通貨当局は幾度となく為替相場の動きを注意深く見守るといっているが、口頭関与になんら効果はみられず、依然として円高が続いている。
これらの問題について、日本政府は「ひとりごと」をつぶやくしかない。主要20カ国・地域(G20)は為替の市場化に対して強い信念があり、投資家の多くも日本政府は6年前の行為を再び繰り返し、「為替操作国」となることはないと見込んでいるためだ。
 円安になれば、日本は世界第2の経済大国という地位を譲ることになる。日本政府はそれも望んでいないのだ。
 もしかすると、日本では財務大臣が頻繁に交代するため、財務大臣は口頭関与という「パフォーマンス」をする意欲さえ薄らいでいるのかもしれない。
 日本政府の煮え切らない態度とは裏腹に、韓国の行動はすばやい。調査によると、韓国は今年アジアで最も多く資本の管理規制措置を取るとみられている。ウォン相場も大きく揺れ、短期外国債務を多く抱えているが、韓国政府は最近、ウォンの早期安定に向け、外貨貸付を制限する計画を発表した。
 韓国政府の迅速な行動はすぐ功を奏した。韓国の工業生産データに注目が集まり、国内のマクロ経済の状況は好調だ。少なくとも日本のようにデフレに陥っていない。おそらく、手の込んだ日本の「寿司」が素朴な韓国の「キムチ」に負ける原因はここにある。(編集KA)
 「人民網日本語版」2010年8月4日
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