ECBの低金利、何年も続く可能性がある−独経済諮問委員長 (Bloomberg.co.jpから引用)

ヨーロッパも日本化が進むのだろうか。

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6月28日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は政策金利を「何年にもわたり」低水準にとどめる可能性がある−。ドイツ政府の経済諮問委員会(5賢人委員会)のクリストフ・シュミット委員長がこうした見解を示した。赤字抑制に向けた政策変更の実行に各国政府が奮闘していることが背景にあるという。

シュミット委員長は電話インタビューで、ECBはユーロの安定性を維持するためにあらゆる措置を講じると表明したことにより、自らを窮地に追い込んだと語った。

RWI経済研究所(エッセン)の所長を務めるシュミット委員長は、「危機に見舞われた国々の構造問題を解決するのは金融政策の責務ではない」とし、「財政政策が引き続きこうした責務に無関心ならば、低成長と低金利が何年にも及ぶ可能性がある」と発言。

同委員長はまた、ECBによる「鎮静を狙った介入」効果で欧州経済が低調な足踏みを続ける可能性があるとし、それでもなお、危機はまだ克服されておらず一時的に静まったに過ぎないことを示す兆候が見られると指摘した。

さらに、「現在の低金利は健全な状態ではない」とし、「ユーロ圏のファンダメンタルな問題が解決されない限り、ECBが低金利政策を続ける公算は大きい」との見方を示した。

原題:Merkel Chief Adviser Says Euro Region Faces Low Rates forYears(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ベルリン Birgit Jennen bjennen1@bloomberg.net;ベルリン Rainer Buergin rbuergin1@bloomberg.net

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更新日時: 2013/06/29 01:20 JST
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