ECB、ユーロ圏銀行同盟の完全導入時期をめぐりドイツと見解に相違(REUTERSから引用)

EU劇場は、まだまだ進展するのだろう。

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ブリュッセル 14日 ロイター] 14日の欧州連合(EU)財務相理事会を前に、欧州中央銀行(ECB)とドイツの間でユーロ圏銀行同盟の完全導入の時期をめぐって意見の食い違いが見られる。

ドイツがより緩やかなペースでの導入を望んでいるのに対し、ECBは2014年半ばまでの導入を求めている。

14日のEU財務相理事会は、問題を抱えるユーロ圏の銀行に対処するための銀行同盟構想について協議する予定。

アスムセンECB専務理事は財務相理事会に向かう際、記者団に対し「われわれは一元化された欧州の清算体制に加え、単一の清算機関と銀行業界からの拠出金で賄われる単一の清算基金の設立を望んでいる」と述べた。

さらに「これらは一元化された監督メカニズムと並行して、可能であれば来年の夏までに導入されるべきだ」との見解を示した。

一方、ドイツのショイブレ財務相は、現在のEU条約はECBが単一の銀行監督機関として機能することを認めているものの、単一の銀行清算機関の設立には条約の改定が必要と指摘している。

条約の改定はEU27カ国の議会の承認が必要となるため、数年かかる可能性があり、リスクを伴う。

アスムセン専務理事は、他国の銀行の清算コストを負担しなければならないことへのドイツの懸念を緩和しようと、ECBが監督する以前の銀行の状況について責任の所在を明確にするため、銀行の資産の質に関して調査することを提案した。
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