三菱UFJなど3メガは350億円規模か−預保の保険料初還付で (Bloomberg.co.jpから引用)

日本の金融機関は、当座の資金は潤沢なんだろうか。何が何でも、バブルを起こして乗り切ろう、ということかな。

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4月1日(ブルームバーグ):預金保険機構は1日、2012年度に金融機関が納付した預金保険料の一部を還付すると発表した。銀行などの破綻がなく財政が健全化したためで金融機関への返金額は約1200億円。BNPパリバ証券の試算によれば、三菱UFJフィナンシャル・グループ など大手グループへの還付分は約350億円に上る見通し。

預金保険機構財務部の豊田忠治氏は、4月5日に586の金融機関に総額1200億円を返金する予定であると明らかにした。BNPパリバ証券の鮫島豊喜シニアアナリストは、3メガグループの還付額は三菱UFJ(傘下2行)が約150億円、三井住友銀行が約100億円、みずほフィナンシャルグループ(傘下3行)が約100億円などと試算している。

預金保険は銀行の破綻に伴うペイオフ(1000万円までの預金払い戻し)などに備えた制度。預保の財政は、1990年代後半の金融危機でマイナスとなっていた責任準備金が金融の安定化を受け2010年度にプラスに転じ、13年度は破綻が1件もなかったことから還付することにした。保険料の返還は1971年に預金保険制度がスタートして初めて。

BNPパリバの鮫島氏は、預金保険料の還付に至ったことについて「過去の金融機関の破綻が相次いだ時代から銀行業界の正常化が進んだ現象の一つ」とみている。また、銀行にとっては、「一時的な収益となりポジティブだ」と指摘した。

預保の豊田氏によると、13年度の保険料率は当初の0.084%だったが、銀行などの破綻がなかったため1年分さかのぼって料率を0.07%に引き下げ、その差額を還付額とした。豊田氏は個別銀行などへの返還額についてはコメントを差し控えた。12年度の保険料収入は還付金を差し引き約6000億円で、これを将来のために積み立てるという。

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更新日時: 2013/04/01 17:19 JST
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