日韓ガス対話再開へ、LNG輸入価格引き下げ目指す(Bloomberg.co.jpから引用)

日韓でLNGの半分を使用している。

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3月6日(ブルームバーグ):政府は液化天然ガス(LNG)を共同で調達して輸入価格を引き下げるため、竹島問題で開催が先送りされていた日韓ガス対話を今夏までに再開することを目指す。

ブルームバーグ・ニュースが入手した経済産業省幹部の講演の文書で明らかになった。資源エネルギー庁国際課の木原晋一課長が米テキサス州ヒューストンで6日、米エクソンモービルや英BP、サウジ国営石油会社サウジアラムコなどエネルギー業界の幹部が出席する国際会議「CERAウイーク」で、LNG調達確保の取り組みについて講演する。

韓国との協議再開に加え、北米からのシェール(頁岩層)ガス調達、ロシアやモザンビークなどLNG供給元の多様化、安全が確認された原発は再開するという安倍政権の方針などを同会議に参加するメジャー(国際石油資本)やガス生産会社の幹部に訴える。長引く原発の停止で増えたLNGなど火力発電燃料の輸入コスト低減につなげるのが狙い。

同会議には、BPのロバート・ダドリー最高経営責任者(CEO)やエクソンモービル のマイケル・ドーラン副社長、サウジアラムコのハリド・アルファリCEOなどが参加する。

韓国と日本を合わせるとLNGの輸入量は世界の半分を占めることから価格面での交渉力を強化するため、経産省は共同調達などを視野に2011年11月に東京で1回目の日韓ガス対話を開催。昨年5月の第2回会合後、竹島をめぐって2国間の関係が悪化し開催が先送りされていた。韓国の朴槿恵政権では省庁再編が野党の反対で進んでおらず、経産省は新体制の発足を待って、第3回会合を実施したい考えだ。

木原氏は今秋に第2回LNG産消会議を東京で開催することも発表する。経産省が昨年9月に都内で開催した同会議にはカタールや豪州、カナダなど産ガス国の閣僚をはじめ約600人の関係者が出席。枝野幸男経産相はこの会議で、日本の高いLNG調達価格の一因となっている原油価格に連動する値決め方式は「合理性を失っている」と強調していた。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 岡田雄至 yokada6@bloomberg.net;東京 佐藤茂 ssato10@bloomberg.net

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更新日時: 2013/03/06 16:28 JST
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