日銀との政策連携、首相「2%の物価目標を書くことが大事」(REUTERSから引用)

2月の訪米となると、その前に今よりは円高になる可能性もある。しかし、訪米で米国債をたくさん買うことが決まれば、さらに円安にもなりえる。

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[東京 13日 ロイター] 安倍晋三首相は13日午前、NHK番組で、政府と日銀の政策連携について、文書自体をどう呼ぶかはいろんな議論があるが、大切なのは2%の物価目標をしっかりと書くことだと語った。さらに目標達成の時期について「長期では長い。中期で考えていかないと」と述べ、中期的に達成していく必要があるとの考えを示した。

安倍首相は日銀との連携強化に向けた共同文書作成について「文書自体をどう呼ぶかはいろんな議論があるが、大切なのは2%の物価目標をきちんと入れることだ」と指摘。「これまでの1%の目途という表現は責任を伴わないし強い意思が感じられない。しっかりと2%と書く。これは根本的な変化につながる」と述べた。

さらに目標達成の時期について「経済財政諮問会議で集中的に金融政策を議論する日を設けて議論できれば、日程管理もできると思う」との考えを示したうえで、「長期では長い。中期で考えていかないと。中期ということで(政策を)うっていかないと、市場は反応しない」と語った。

次期日銀総裁人事については「基本的には大胆な金融緩和が実行できる人、われわれの主張に合う人を考えていきたい。15日に官邸でエール大学の浜田先生(浜田宏一名誉教授、現内閣官房参与)をはじめ金融の専門家に集まってもらって、話を聞きながら、どういう人がいいかということを考えていきたい」と述べた。

一方、安倍首相は財政規律の問題について「それは課題だ。来年度の予算編成にあたっては財政規律を考えているというメッセージを発信していく。(骨太の方針を示す)6月に向けて様々な議論をしていくことになる」とした。

来年4月からの消費税引き上げの判断に関しては「4、5、6月の数値を見て秋に判断したい」との考えを改めて示し、「補正と合わせて15カ月予算にしないといけない。来年度予算は今月中に決定したい」と述べた。

また緊急経済対策に関連して、「企業が競争力を回復し、設備投資を行い、給与に反映させる。このために労働配分を増やせば法人税を減免する税制も考えている」と語った。

日米首脳会談については「2月中に行うことができればいいと考えている」とし、会談のテーマについて「まずはこの3年間に傷つけられた信頼関係の回復が最優先。さらにオバマ大統領との個人的な信頼関係を構築し、経済、安保で突っ込んだ話をしたい」との考えを示した。

(ロイターニュース 石田仁志)
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