鳴門海峡にクロマグロ回遊 昨年末から100匹超(徳島新聞Webから引用)

珍しい魚の回遊で、関西方面の地震を気にかける。

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鳴門市の鳴門海峡で昨年12月末から100匹以上のクロマグロの群れが回遊し、漁師らの間で話題になっている。クロマグロは日本沿岸を含む太平洋と大西洋の温帯域に広く分布するが、鳴門海峡で大量の群れが見つかるのは極めてまれ。太平洋を回遊中に餌を追って入り込んだとみられる。

 クロマグロが回遊しているのは大鳴門橋から南に約1キロの地点。体長1〜1・5メートルの成魚で重さは50キロ前後とみられる。

 鳴門町漁協の福池安生理事(51)によると、12月28日ごろからクロマグロの群れの目撃情報が地元漁師から出始めた。「1、2匹が泳いでいるのを見たという話は聞いたことがあるが、今回ほどの群れは初めて。黒潮に餌となる小魚が少なく、イワシなどの小魚を追って鳴門海峡に入ってきたのではないか」と話している。

 クロマグロは5月ごろ南西諸島で生まれ、夏になると「シビコ」と呼ばれる体長30センチほどの稚魚に成長、黒潮に乗って四国沖を北上する。成魚になると太平洋を回遊し、再び日本近海に戻ってくる。本マグロとも呼ばれ、マグロ類の中では最高級魚として高値で取引されている。

 県水産研究所によると、鳴門海峡を回遊しているマグロについて▽胸びれが短い▽目が小さい▽背面が青色がかった黒色で、腹面は白色を帯びている−などの特徴からクロマグロと分析。「成魚が鳴門海峡を回遊するのは非常に珍しい」と話し、研究所にも記録はないという。

【写真説明】鳴門海峡を回遊するクロマグロ
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