麻生財務相:ESM債の継続購入表明−きょう発行の初回分も検討 (1) (Bloomberg.co.jpから引用)

先進諸国関連の債券を買って、資金を循環させ円安に、ということだけなのだろうか。

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1月8日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は8日午前の閣議後会見で、欧州安定化メカニズム(ESM)が発行を始める債券について購入する意向を表明した。同日発行予定の初回起債分(3カ月物)も、発行額や条件を精査した上で購入額を決める。購入実績は翌月明らかにする。

財務相はESM債の購入に関して「欧州の金融安定化が円を含む通貨の安定に資する観点から、外貨準備を活用して継続的に購入する方針だ」と言明。ESM債を主要なユーロ建て国債と並ぶ重要な投資対象と位置付けていると強調した。

政府は、ESMの前身の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が2011年1月から発行開始した債券を継続的に購入しており、昨年末時点で総額70億ユーロ(約8000億円)、全体の6.7%に上っている。昨年10月のESM発足後も債券購入に前向きな考えを示していた。

JPモルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは、日本政府によるESM債の購入について、欧州側は歓迎するだろうし、円安に効果があっても、為替介入との海外からの批判も回避できようとの見方を示した。

財務相発言で一時反落−円相場

午前の東京外国為替市場では、急ピッチに進んだ円安の反動から、一時1ドル=87円24銭まで円買いが先行。しかし、ESM債購入に関する財務相発言が伝わると、一時87円80銭前後まで反落した。

円は先週、対ドルで約2.6%下落し、週末には88円41銭と2010年7月以来の安値を記録。対ユーロでは約1.4%下げ、2日には11年7月以来の安値となる115円99銭を付けた。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net

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更新日時: 2013/01/08 13:40 JST
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