2013年の米株式収益率は1973年に近いか (WSJ日本版から引用)

過去の事実は参考にする。

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「10月は株に投資するには特に危険な月の1つだ。それ以外に危険な月は7月、1月、9月、4月、11月、5月、3月、6月、12月、8月、そして2月だ」
長期にわたる観察によると、大統領選サイクルの4年間で投資家にとって最悪なのは1年目、最良の年は3年目とされている。S&P500種株価指数のデータを1926年までさかのぼると、サイクル1年目の収益率は平均で8.2%だったが、3年目は18.7%に上った。

 1933年(フランクリン・ルーズベルト大統領が就任した年)と2009年(バラク・オバマ大統領が就任した年)には金融危機後に株価が反発した。この影響を除くと、1年目と3年目の収益率の差はさらに大きくなる。この2年がなければ収益率は半分程度だ。

 投資家が自分に都合のよいデータだけを選んでも無駄なのだが、現職の大統領が再選された1年目の株式収益率は平均でマイナス0.3%だったという統計は特に気になる。これに対して、大統領の1期目3年目の収益率は24.9%だった。

 大統領は大きな裁量権を握っており、再選の見込みとの兼ね合いで、経済を活性化したり、痛みを先送りすることもできる。選挙が終わるとその直後に悪いニュースが届く。4年間のサイクルの中でこの傾向が極端になり、潜在的に否定的な課税措置や歳出に関する措置は全て延期され、最後に問題が一気に表面化する。

 それが「財政の崖」だ。

 もちろん、2013年の株式収益率が2005年のように平均以下の4.9%程度になるかもしれないし、1997年のように33.4%に達する可能性もある。

 しかし、1973年のほうが今年と共通点が多いようだ。1973年当時、中東で緊張が高まる中、株価はその6年前につけた過去最高値を更新したが、1月がピークだった。最終的に、その年の株価収益率はマイナス14.7%となり、次の年はマイナス26.5%だった。

 歴史は繰り返さないが、トウェインも認めているように、似たようなことは起きる。
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