債券は続落、あすに20年債入札控え売り優勢−野田首相が衆院解散表明(Bloomberg.co.jpから引用)

この記事の様に自民党を中心とした政府になると、昔に戻り、既得権者へのばらまきも引き続き行われ、政府債務も膨れ上がり、数年後には破裂することになる可能性が高い。
やはり、自分のことは政府頼みではなく、自分で守るしかないようだ。


引用開始
11月14日(ブルームバーグ):債券相場は続落。あすに20年国債の入札を控えて、それに向けた売りが優勢となった。野田佳彦首相が16日の衆院解散を表明したことで、先物は夜間取引で一段安となっている。

東京先物市場で中心限月の12月物は前日比1銭安の144円53銭で取引を開始し、直後に午前安値となる144円48銭を付けた。その後は下げ幅を縮めていたが、午後に入ると144円45銭と、4営業日ぶりの安値水準まで下げ、結局は7銭安の144円47銭で引けた。

12月物は午後3時半からの夜間取引で水準を切り下げ、144円30銭台に下落した。野田首相民主党代表)は14日午後、自民党安倍晋三総裁との党首討論で、16日に衆院を解散する方針を表明した。ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、市場にとって目新しいことではないとしながらも、「その後の政権交代自民党の安倍総裁が首相になれば、円債にネガティブな方向」と指摘した。

現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物の325回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い0.735%で始まり、午後4時半すぎには0.75%と8日以来の水準まで上昇した。20年物の140回債利回りは横ばいの1.645%で始まったが、午後に入ると水準を切り上げ、2bp高い1.665%を付けた。30年物の37回債利回りも横ばいで始まったが、午後には1.5bp高い1.915%に上昇した。

シュローダー・インベストメント・マネジメント債券チームの金丸壮史ファンドマネジャーは、債券相場はあすの20年債入札を控えて調整の動きで弱含みと指摘した。もっとも、同入札については、「利回り曲線上で妙味があり、無難な結果になりそう。海外債券市場で利回り曲線は平たん化しており、超長期債が買われる流れがもう少し続く見通し」との見方を示した。

あす20年債入札

財務省は15日午前、20年利付国債(11月発行)の入札を実施する。新発20年債利回りは1.6%台半ばから後半で推移しており、表面利率(クーポン)は前回債より0.1ポイント低い1.6%か、横ばいの1.7%となる見込み。発行額は前回債と同額の1兆2000億円程度。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「40年債入札以降に20年債が値を戻していたが、あすの入札を前に、超長期債の買いが止まったようだ」と指摘。「クーポンは1.6%か1.7%か微妙な水準。20年債入札が良い結果となれば、上値を試す可能性があるが、買われた局面では売りで対応したい」と言い、「下がったところで押し目買いをするにはまだ水準が遠い感じ」とも話した。

総選挙となれば、世論調査政党支持率で首位を走る自民党を中心とする政権が誕生する可能性が高い。同党の安倍総裁はインフラ整備や日銀による「従来の常識を超えた大胆な」金融緩和などを主張している。ドイツ証の山下氏は、「安倍総裁が首相になれば財政拡大への懸念が高まる。『脱デフレ』というキーワードが繰り返される政権となろう。来年4月以降、日銀の政策が様変わりし、株高・債券安の政策が先々には待っている」と指摘している。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 小宮弘子 hkomiya1@bloomberg.net;東京 山中英典 h.y@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rocky Swift rswift5@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2012/11/14 17:06 JST
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