韓国、安保理非常任理事国入りの意味(韓国速報から引用)

韓国の安保理事国再選に日本は協力したのだろう。朝鮮半島統一に向けて、韓国と歩調を合わせる場面も出てくるのかもしれない。

引用開始
韓国が国連安全保障理事会に15年ぶりに再選されたことは、韓国外交史に残る大きな成果と評価される。特に2013年1月から2年間、国連舞台で広がる北朝鮮核開発と過去史問題・領土対立をはじめとする東北アジア懸案議論に主導的に参加することができるようになったという点で、韓国外交の地平を広げた“快挙”と見られる。
 だが、国連舞台での地位が高まっただけ、その分、肩も重くなった。直ちに国連分担金と国連平和維持活動(PKO)派兵拡大はもちろん、「中堅国家」として、多様な国際懸案に“韓国的色”を見せなくてはならない。こういう意味で、安保理進出は韓国外交史にもう一つの試験台になる展望だ。

 安保理は決定事項を会員国に強制できる権限を持った最も強力な国連機構だ。韓国は2009年、北朝鮮の2次核実験の時や、2010年天安艦爆沈事件の時、被害当事国にもかかわらず理事国ではなく、安保理の対北朝鮮制裁議論に直接参加できない“悲しみ”を味わった。

 したがって、今回の理事国再進出は韓国が国連次元で韓半島平和と安定を確固としていくために多いに役立つと期待される。

 安保理再進出をむかえて、19日、外交部庁舎で開かれた内外信記者会見で、金星煥(キム・ソンファン)外交長官は、「安保理理事国になっていること自体が北朝鮮に対する抑止力を相当部分確保すること」と意味を付与した。

 韓国の安保理進出効果は北朝鮮問題にだけ限定されない。最近、東北アジアを揺るがしている過去史・領土問題はもちろん、イラン核開発とシリア内戦など、多様な国際懸案に対する発言権拡大につながる展望だ。

 外交部長官を歴任した尹永𥶡(ユン・ヨングァン)ソウル大政治外交学科教授は、「安保理再進出で韓国外交の地平がさらに広くなった」としながら、「平和維持、貧困問題、保健・衛生、環境などの国際的な政治分野でリーダーシップを行使できる良い契機になるだろう」と話した。

 しかし、1996〜97年安保理理事国任期の時とは違い、韓国の国際地位が大幅に上がっただけに、韓国外交の責任と課題もやはり大きくなった。

 尹徳敏(ユン・ドンミン)国立外交院教授は、「15年前には開発途上国と同じ位置だったが、今は先進国に進入、開発途上国と連結することができる中間子的な役割をしなければならない」とし、「世界のあちこちで各種紛糾を解決するのに韓国がどれくらい責任ある役割をして貢献をすることができるのかが重要だ」と話した。

 特に同盟国の米国と最大貿易国の中国の間で、韓国が仲裁の役割をしながら、中東・アフリカ・南米・ヨーロッパなど全世界のあちこちで広がる多様な懸案に対して、安保理内の異見を調整しなくてはならない立場になった。

 過去のように無条件米国をついて行くことでは解決されない状況が続出すると予想される。

韓国速報 12/10/20
引用終了