中国、鉄鉱石先物を早期に導入すべき=国家発展改革委(REUTERSから引用)

当座の多極化での一翼を担うべく、頑張る中国。

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[上海 17日 ロイター] 中国国家発展改革委員会(NDRC)は、鉄鉱石を購入する企業の価格リスク管理を支援するため、中国は鉄鉱石先物取引を開始する計画を進めるべきだとの見解を示した。

こうした動きは、鉄鉱石の国際価格への中国の影響力拡大にもつながる可能性がある。

中国は現在、上海と大連の先物取引所で鉄筋と冶金コークスの先物取引を提供、市場参加者にコストの一部ヘッジを可能にしている。

大連の先物取引所は、鉄鉱石先物取引の導入を検討しており、NDRCのコメントはこれに向けた道を開くとみられる。

NDRC高官のLi Zhongjuan氏は、内部会議で「先物スワップ市場の急速な展開や、それによる鉄鋼セクターへの影響を踏まえると、鉄鉱石先物を早期に導入することがより望ましい」と述べた。同氏のコメントはNDRCのウェブサイトに掲載された。

同氏は「海外の主要な鉄鉱石サプライヤーと鉄鋼会社は価格決定力を得るため、こうした金融ツールを利用しており、これは鉄鉱石がより商品化されていることを意味する。鉄鉱石先物の活用は、鉄鋼会社の価格リスク低減に寄与する」としている。

NDRCのウェブサイトに掲載された声明によると、同委員会は最近、中国鋼鉄工業協会(CISA)、中国証券監督管理委員会(CSRC)、先物取引所、その他の政府機関とこの件について会議を実施。すべての関係当局が、中国初の鉄鉱石先物導入の必要性を支持したという。
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