中国共産党が薄熙来氏の党籍はく奪、刑事捜査開始へ=新華社(REUTERSから引用)

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[北京 28日 ロイター] 中国共産党は、薄熙来重慶市党委員会書記が職権乱用や収賄などの規律違反を行ったとして、党籍をはく奪すると共に、党中央委員会政治局、および中央委員会からの追放を決定した。今後、薄氏に対し刑事捜査が開始される。新華社が28日、報じた。

今年3月に重慶市トップの職を解かれた薄氏をめぐっては、妻の谷開来氏、および元側近で元重慶市副市長(元公安局長)の王立軍氏が、英国人実業家ニール・ヘイウッド氏殺害をめぐり逮捕され、谷氏は8月に殺人罪で執行猶予付きの死刑判決、王氏は今月24日に懲役15年の実刑判決が言い渡されている。

新華社が発表した声明は、薄氏がヘイウッド氏殺害をめぐり、「職務上の権限を乱用して深刻な過ちを犯しており、重要な責任がある」と指摘。「薄熙来の行動は深刻な波紋を引き起こし、党および国家の評価に多大な打撃をもたらした」とした。

その上で、「王立軍をめぐる事件、および谷開来が関わる意図的な殺人に関する過ちと過失を踏まえ」党籍のはく奪と党中央委員会政治局、および中央委員会からの追放を決定したとした。

声明は、薄氏による「党規律の深刻な違反」は大連市と遼寧省で勤務していた時期まで遡ると指摘。「複数の女性と不適切な性的関係を続けていた」とし、「薄熙来の行動は深刻な波紋を引き起こし、国内外で党および国家に対する著しい悪影響をもたらした」とした。

薄氏は、今年2月に王立軍氏がヘイウッド氏殺害をめぐり米国領事館に保護を求めるまで、有力な政治家と見なされていた。今後10年間の最高指導者を決める中国共産党党大会が11月8日に北京で開幕するが、党は指導部交代に大きな波紋を及ぼしてきた薄氏をめぐる事件の幕引きを党大会前に図ったものとみられる。

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