ミサイル交渉、射程距離の延長だけでは十分でない(中央日報から引用)

アメリカに抑え込まれ続ける韓国。火の海にならなければいいのだが。

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韓国と米国のミサイル交渉が妥結段階にあるという。1年8カ月以上も続いた駆け引きの末、射程距離は800キロに増やすものの、弾頭の重量は500キロを維持するラインで最終調整が行われている。韓国は1979年に米国と合意し、2001年に改正したミサイル指針に基づき、射程距離300キロ、弾頭重量500キロ以上の弾道ミサイルを開発・保有できない。大量殺傷武兵器の運搬手段として使用される弾道ミサイル技術の無分別な拡散を防ぐための安全装置だが、主権国の自主国防努力を制約する足かせだという批判も多い。

国際的に通用するミサイル技術管理レジーム(MTCR)から抜けている北朝鮮はミサイル開発に力を注いできた。韓国全域を狙って実戦配備したスカッドミサイルだけで1000基を超え、米国本土まで到達する大陸間弾道ミサイルICBM)級長距離ミサイルの開発にも熱を上げている。南北(韓国・北朝鮮)のミサイル格差は比較にならないほどだ。現行のミサイル指針では北朝鮮のミサイル脅威に対抗できないという危機意識の下、韓国は昨年初めから米国と改正交渉を行ったのだ。

韓米が合意した射程距離800キロは、周辺国の中国や日本を刺激せず、北朝鮮全域を網羅する現実的な選択だと考えられる。しかし弾頭重量を500キロに維持するのは問題だ。有事の際、米国の核の傘と戦時増援兵力が威力を発揮するまで少なくとも1時間ほどは自力で乗り越えなければならないからだ。弾頭重量500キロではミサイル基地など北朝鮮の戦略的目標物に対する効果的な打撃が難しい、というのが専門家の見解だ。

民間用宇宙開発のためには固体燃料ロケット開発が必須だが、これも依然として禁止しているのも問題だ。ミサイル指針の足かせから自由な日本は、かなり以前にICBM級宇宙発射体技術を確保し、商用化する段階に達している。こうした差別待遇に韓国人は疑問を抱いている。韓国は米国の「2流同盟国」という不満の声も聞こえる。中国が浮上した21世紀にも米国が韓国を重要な同盟国だと考えるなら、少なくとも民間に適用する足かせだけは解く必要がある。
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