シリアのトルコ軍機撃墜を欧米が非難 NATO会合開催へ (CNN.co.jpから引用)

レーダーシステムの試験飛行で追撃されるとは、仕組まれた可能性もありうるが確認はできない。この先どこまでシナリオが描かれているのか。

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イスタンブール(CNN) トルコ空軍機が地中海沖でシリア軍に撃墜された問題で、欧米諸国などからシリア政府に対する非難の声が相次いでいる。北大西洋条約機構NATO)はトルコの要請を受け、26日にこの問題に関する会合を開く。

米国のクリントン国務長官は24日、トルコのダウトオール外相からシリア軍が警告なしにトルコ空軍機を撃墜したとの説明を受けたと述べ、「容認できない行為だ」と強く非難。シリア当局が国際規範や人命、平和と安全を無視していることを示す一例だと断じた。さらに、トルコや他の友好国とともにアサド政権の責任を追及するとの構えを示した。

トルコ外務省は同日、撃墜を「敵対的な動き」とみなす立場を示した。外務省報道官は、トルコの捜索チームが同日、水深約1300メートルに沈んだ機体の残がいを発見したものの、まだ到達できていないと語った。乗組員2人の安否には言及しなかった。

ダウトオール外相は記者会見で、シリアがこの問題で偽の情報を流していると非難した。空軍機は非武装で敵対的な信号を送っていたわけでもなく、トルコ機だと判別できたはずだという。同外相によれば、レーダーシステムの試験で飛行していた際に短時間、意図せずにシリア領空に入ったものの、トルコ側から越境しているとの通知を受けて領空外へ出た。撃墜されたのは公海上空だったという。

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は23日、ダウトオール外相との電話で事態の動向に「重大な懸念」を表明するとともに、トルコ側の「自制」を評価した。英国のヘイグ外相は24日、撃墜は「言語道断だ」と非難した。
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