独首相、救済措置めぐる要求かわす−成長計画は受け入れ (Bloomberg.co.jpから引用)

ユーロ危機劇場はまだまだ続くのだろうが、ユーロ政治統合劇場と看板替えをいつかすることになるのだろうか。

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6月23日(ブルームバーグ):ドイツのメルケル首相はユーロ圏の救済措置をめぐりより柔軟な対応を望むイタリアとスペイン、フランスの首脳の要求をかわす一方で、経済成長を促す計画の概要では合意した。

ローマで22日開催された4首脳による会合で、メルケル首相とイタリアのモンティ首相、オランド仏大統領、スペインのラホイ首相が欧州連合(EU)加盟国にユーロ圏GDP(域内総生産)の1%に相当する最大1300億ユーロ(約13兆円)の成長計画を受け入れるよう働き掛けると表明した。

一段の債務負担の共通化を拒否しているメルケル首相に対する圧力が高まる中で、欧州首脳らは3年目に入ったソブリン債危機から脱するため経済成長を重視することを模索している。

メルケル首相は記者団に対し、「ユーロを守るための闘いであらゆることを行うことを明確にしたい。健全化の問題をすでに集中的に追求してきたが、より強力に成長と雇用の問題にアプローチする必要がある」と述べた。

同首相と対照的にユーロ共同債構想を支持しているオランド大統領は、「同盟と統合があるだろう10年後には、ユーロ共同債は欧州にとって有益な手段となっているだろう」と語った。

原題:Merkel Parries Push for Euro Debt Plan as Growth OutlineAgreed(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ローマ Patrick Donahue pdonahue1@bloomberg.net;ローマ Chiara Vasarri cvasarri@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Hertling jhertling@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/23 11:54 JST
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