エジプト大統領選の両候補が勝利宣言、広場では大規模デモ(CNN.co.jpから引用)

歴史あるエジプト。中東への影響がどのようになるのか。

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カイロ(CNN) エジプト大統領選の決選投票で対決したイスラム団体「ムスリム同胞団」系政党「自由公正党」のムハンマド・ムルシ党首とアフマド・シャフィーク元首相は19日までに、ともに勝利を宣言した。

また軍最高評議会が権限強化を発表したことに対し、ムルシ氏の支持者らがカイロのタハリール広場で大規模なデモを展開している。

決選投票の結果をめぐっては、ムルシ氏が18日の勝利宣言で「誰の権利も排除されず、誰も他を支配することのない」包括的な政府の樹立を約束した。

一方、国営ナイルTVによると、シャフィーク陣営の報道担当者は19日、同氏が当選したと発表。同担当者は記者会見で、「手元にある数字が正しいと確信している」と述べた。同氏は旧ムバラク政権で最後の首相を務めた人物だ。

ただ最終的にどちらの候補が当選したとしても、新大統領がどれだけの権限を握ることになるかは不透明だ。暫定統治を担う軍最高評議会は人民議会(下院)の解散を命じたのに続き、暫定憲法の修正を発表。立法権と予算の決定権は、新憲法が起草されて次期議会が選出されるまでの間、評議会が掌握すると宣言した。軍の人事権なども評議会が握る。大統領は宣戦布告の権限を持つものの、評議会の承認が必要とされる。

こうした軍の動きに対し、若者らの民主化グループ「4月6日運動」やムスリム同胞団のメンバーらが19日、タハリール広場で「100万人行進」と称するデモを実施した。広場には同日夜までに数千人の参加者が集まり、国旗を振りながらムルシ氏の名前などを唱えた。

ムスリム同胞団の代表者を名乗る政治家は「評議会が憲法を修正し、7月以降も権限を維持することには反対する。憲法は国民のものだ」と訴えた。同団体は、評議会の発表を「クーデターだ」と非難している。
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