北朝鮮:IAEAに招請状…監視団派遣協議へ(毎日jpから引用)

善悪、好き嫌いではなく、表面的には、日本よりも北朝鮮のほうがアメリカとの交渉がうまい。
日本の中枢が、アメリカへの隷属のフリをし続け、時が来たらささっと日本を自立させたら、それは最高。

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【ウィーン樋口直樹】国際原子力機関IAEA)は19日、北朝鮮から監視団派遣の招請状を受け取ったことを明らかにした。北朝鮮は米国からの食糧支援と引き換えにウラン濃縮活動を停止し、IAEA監視団を受け入れると発表していた。ただ、北朝鮮の衛星ロケット発射予告に米国が反発し、米朝合意の枠組み自体が揺らいでいるため、監視団の現地派遣まで曲折も予想される。

 IAEA報道官によると、招請状は今月16日に届いた。「詳細は北朝鮮やその他の関係当事者と協議される」という。IAEA北朝鮮との事前協議で監視活動の対象や方法、期間などを決めるはずだった。しかし、米朝間で「衛星発射」をめぐり不一致が浮上したため、米国など関係国との微妙な調整も欠かせなくなった。

 16日は、北朝鮮が長距離弾道ミサイルと同様の技術を使う観測衛星の発射を予告した日でもある。このため、米国務省のヌーランド報道官は19日、「IAEAのアクセス(監視団派遣)が利益をもたらすのは明らかだ」とし、「衛星発射が国連の義務(安保理決議)だけでなく、我々との約束に反する事実に変わりはない」と警告した。

 北朝鮮が4月中旬に衛星を打ち上げれば、米国は合意違反とみなして食糧支援を見合わせる可能性がある。IAEA監視団の現地派遣は米朝間の合意を前提としているだけに、北朝鮮側の出方がはっきりするまでは突っ込んだ話し合いはできないとの見方が強い。

 ◇米出方うかがう北朝鮮

 【北京・米村耕一】北朝鮮はウラン濃縮活動や核・ミサイル実験の停止を約束した2月の米朝合意と、今回予告した「衛星」発射は別個の問題だと主張、国際原子力機関IAEA)査察官の受け入れ手続きを進め、米国の出方をうかがう戦略に出ている。

 北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外務次官は19日夜、北京市内で記者団に「(米国側が)二重基準を適用し、権利を侵害するならば対話できなくなる。そうならないことを願い、最後まで努力する」と語り、米国との対話を続ける意思があることを強調した。北京の外交関係者は「米国側がどの程度強く出てくるのか、食糧支援だけでなく、文化交流なども中断するのかを見極めようとしている」と北朝鮮の思惑を分析している。

毎日新聞 2012年3月20日 21時11分(最終更新 3月20日 21時36分)
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