ウミガメ:ラニーニャが影響? 屋久島で季節外れの産卵(毎日jpから引用)

地球も変革期か。異常なことが多く起こる。

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国内最大のウミガメ産卵地として知られる鹿児島県屋久島町の永田浜で、季節外れの産卵が相次いでいる。シーズンは例年4月末〜7月末だが、昨年11月から始まり、今月も確認された。屋久島での冬場の産卵は初めて。関係者からは「ラニーニャ現象」でえさ場の海水温が上昇したことの影響を指摘する声がある。

 85年以来、永田浜でウミガメ調査を続けているNPO法人屋久島うみがめ館」(大牟田一美代表)によると、アオウミガメが昨年11月から今年2月までに計4回上陸、産卵した。同一個体(甲羅の長さ104.5センチ、幅74.6センチ)とみられる。アカウミガメも今月5日夜に産卵し、最も早い記録となった。1回の平均産卵個数は約110個だが、このカメは142個産んだ。いずれの卵も砂浜の温度が低いため、ふ化していない。

 気象庁によると、今冬は南米ペルー沖の海面水温が下がるラニーニャ現象が起き、インドネシア近海では逆に水温が上昇、フィリピン近海の水温も平年より高い。このため屋久島沖に流れる黒潮の勢力が強いという。

 屋久島では海水温が21度を超えると産卵が始まると言われ、現在は22〜23度。大牟田さんは「例年より1〜2度高い。ラニーニャの影響でえさ場である南の海の海水温が高く、体が反応したのでは」と推測している。日本ウミガメ協議会の石原孝研究員(30)は「冬場の産卵は初耳。海水温の高さが影響している可能性はあるが、生理異常も考えられる」と話している。【村尾哲】
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