NY外為(18日):ユーロが1週間ぶりに上昇−ECBが国債購入 (1)(Bloomberg.co.jpから引用)

ECBもFRBに負けずにお金を刷って頑張っている。日銀が一番渋ちんなのか。でも、それが普通だ。
お金を刷り続ければ、貨幣価値が下がる、インフレになる。通貨発行機関と政府の合法的な詐欺みたいなものか。一緒に借金したもの勝ちの世界。
市場経済は大切だが、資本主義はお金の価値を大切にしないと終ってしまう。

引用開始
11月18日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルと対円で1週間ぶりに上昇した。欧州中央銀行(ECB)によるイタリア債とスペイン債の購入が域内の借り入れコスト上昇を抑制するとの見方が広がった。

ユーロは対円で反発。ECBが国際通貨基金IMF)にユーロ圏諸国救済のための資金を貸し付ける仕組みについて、両者が協議を始める可能性があるとの報道を手掛かりにユーロは買いを集めた。ノルウェー・クローネは対ドルで最も値上がりが大きかった。ノルウェー政府が輸出業者の支援を目的とした新たな融資プログラムを発表したのが好感された。カナダ・ドルは消費者物価が予想以上に上昇したことに反応し、値上がりした。

オンライン為替取引会社GFTフォレクスの調査ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は、「市場は熱気に包まれているが光はあまり差していない。投資家は次の一手をめぐり混乱しているからだ」と述べ、「信用市場は当面のところ、落ち着ている。これは今のところ冷えきった平和であり、決して勝利したわけではない。単なる一時停止だ」と続けた。

  ニューヨーク時間午後4時14分現在、ユーロは対ドルで0.4%上昇して1ユーロ=1.3510ドル。今月11日以来で初の値上がりだった。週間ベースでは1.8%安。ユーロは対円では0.3%上げて1ユーロ=103円95銭。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=76円94銭。

ECBによる国債購入

取引について知る関係者5人によると、ECBはこの日、イリア国債を購入した。同関係者は取引が非公開だとして匿名を条件にじた。関係者3人は、スペイン国債も買い入れたと述べた。ECB報道官はコメントを控えた。

イタリア2年債利回りは14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて6.12%。今月10日にはユーロ導入後で最高の7.48%を記録した。ドイツ国債との利回り格差はこの日5.66ポイント。先週は6.85ポイントまで拡大した。

ダウ・ジョーンズ(DJ)通信が報じたところによると、ECBがIMFにユーロ圏諸国救済のための資金を貸し付ける仕組みについて、欧州の当局者らはIMFと協議を開始する可能性がある。この提案について合意が成立すればば、12月9日の欧州連合(EU)首脳会議で発表される可能性があると、DJ通信は事情に詳しい関係者2人の話を基に伝えている。関係者の名前は明らかにしていない。

ECBのドラギ総裁は18日、フランクフルトで講演し、ソブリン債危機を終わらせるためにECBにさらなる行動を求める政治家や投資家の期待に対して、ECBの軸足が責務の物価安定から外れればECBへの信頼性はすぐに失われると反論した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、銀行がユーロ建ての支払いをドル建てにスワップする際のコストを示す3カ月物クロス通貨ベーシススワップは、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)を最大132bp下回った。ドル調達コストは4日連続で3年ぶり高水準を記録した。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、ユーロは過去6カ月間で1.3%低下。ドルと円はそれぞれ4.4%、9.6%上昇した。

米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した10月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.9%上昇と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(0.6%上昇)を上回る伸びだった。これを受けてリスク志向が強まり、ドルは主要16通貨の過半数に対して下落した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.3%低下して78.079。

記事に関する記者への問い合わせ先:Allison Bennett in New York at abennett23@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka at dliedtka@bloomberg.net
更新日時: 2011/11/19 07:28 JST
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