東京市場初の75円台、財務相は介入準備指示(YOMIURI ONLINEから引用)

日銀が50兆円もの基金で金融緩和をし、政府がドルやユーロの債券を買って欧米の金融危機の支援をする可能性がある。またもやたかられる日本。
70円くらいの円高は許容し、将来の円の崩壊を避けるため日本円のすり散らかしは避けるべきだ。インフレ(通貨安)でもデフレ(通貨高)でもない安定した通貨を目指すべきだ。インフレで借金をしてみんなで桁が増えていくことを楽しむ幻想を見続ける必要はない。

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26日の東京外国為替市場は、欧州の財政・金融危機の先行き懸念と米経済の回復の遅れから、安全資産として円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=75円97銭まで上昇した。

 この日、東京市場で初めて1ドル=75円台をつけた。午後1時現在は、前日(午後5時)比8銭円高・ドル安の1ドル=76円3〜4銭で取引されており、政府・日本銀行による円売り市場介入を警戒した神経質な展開となっている。

 前日のニューヨーク市場で1ドル=75円73銭をつけ、戦後最高値を更新した流れを引き継ぎ、東京市場でも最高値圏で推移している。

 急激な円高を受け、日本銀行は27日の金融政策決定会合で、国債社債などを買い入れる基金(50兆円)の増額を軸に追加金融緩和策の実施を検討する見通しだ。

 円買い・ドル売りが加速しているのは、26日に予定されていた欧州の財務相理事会が延期されると伝わり、ユーロ圏の財政・金融危機の収束に向けた包括策の合意が難航していると受け止められたからだ。米経済の回復の遅れから、米連邦準備制度理事会FRB)が11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和に踏み切るとの観測も、ドル売りを誘っている。

 対ユーロでも円は買われており、午後1時現在、前日(午後5時)比17銭円高・ユーロ安の1ユーロ=105円83〜87銭で取引されている。

 安住財務相は26日午前の衆院財務金融委員会で、円相場が戦後最高値を更新したことを受けて、「あらゆる措置を排除せず、必要な場合には断固たる措置をとる。事務方には絶えず準備を整えておくよう今朝指示した」と述べ、円売りの市場介入の準備に入ったことを強調した。

(2011年10月26日13時53分 読売新聞)
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