NY金・銀・銅の証拠金引き上げ−8月以降3回目=CME(WSJ日本版から引用)

しばらく冷やされる商品相場。金もしばしお休み。


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ニューヨーク商品取引所(COMEX)を運営する米大手先物取引所のCMEグループは金、銅、それに銀の先物取引の証拠金を引き上げる。相場が先週、乱高下したのを受けた措置だ。

CMEは23日の取引終了後に送信した電子メールで、金の証拠金を21%、銀を16%、銅を18%引き上げることを明らかにした。26日の取引終了から適用される。 

 変更に伴い、ベンチマークである金先物「COMEX100ゴールド・フューチャーズ」の投機筋は当初証拠金として、1枚当たり1万1475ドルを差し出さねばならない。一晩維持する場合の維持証拠金は8500ドル。生産者と消費者、つまり実需筋の当初証拠金と維持証拠金はともに8500ドル。

 銀先物「COMEX5000シルバー・フューチャーズ」の投機筋に対する当初証拠金は2万4875ドル、維持証拠金は1万8500ドルに引き上げられた。

 銅先物の投機筋に対する当初証拠金は6750ドル、維持証拠金は5000ドルとされた。

 取引所は損失が発生する場合に備えて、それをカバーするため、市場参加者に証拠金を差し出すよう求めている。CMEは、市場がより不安定になったときに証拠金が引き上げられることが多いと述べている。 

 金相場は今月、乱高下している。6日に1トロイオンス=1900ドルを超え、日中最高値を更新したが、翌日には1800ドル以下にまで落ち込んだ。

 先週の先物相場は、金属市場全体の投げ売りの中で大きく下落した。トレーダーが手元資金を増やすためにポジションを解消したためだ。金先物の最も取引の大きい中心限月相場は23日、100ドル以上値を下げ、前日比5.9%安の1トロイオンス=1639.90ドルで引けた。 

 CMEは8月に2回、金の証拠金を引き上げた。今回の引き上げを含め、証拠金は8月11日以降55%の引き上げとなる。

 銀と銅の相場は先週の投げ売りに耐えられず、ともに大きく値を下げた。世界の経済成長に黄信号がともったため、一部の投資家が産業向け金属の需要を懸念したことを背景となった。

記者: Matt Day
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