ギリシャ財務相、デフォルト回避の決意を改めて表明(REUTERSから引用)

ドイツも内政的に厳しい状況になっていく。ギリシャが現在の条件で債務を返すことは、とても長い時間をかけても無理かもしれない。ユーロ炎上が爆発となるのか。

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アテネ 18日 ロイター] ギリシャのベニゼロス財務相は18日、デフォルト(債務不履行)回避に向け厳しい決断を下す必要があると表明、追加の緊縮財政措置を実施する可能性を示唆した。

 一方、パパンドレウ首相は18日に臨時閣議を開催するため、訪米を延期した。

 EU・欧州中央銀行(ECB)・国際通貨基金IMF)で構成するギリシャ調査団は19日のギリシャ訪問を延期し、代わりに電話会談を行うことを明らかにした。 

 ベニゼロス財務相は記者団に対して、2011年と2012年の財政目標を達成し、赤字をなくし、2012年には財政黒字を確保する必要があると述べた。ただ目標達成に向け具体的にどのような策を講じるかは明らかにしなかった。

 同相は「デフォルトを回避し、ユーロ圏にとどまるため状況を安定させるには戦略的な決断を下す必要がある」とし、EUとIMFの調査団との会談後に、再び閣議を開催することを明らかにした。

 さらに、2012年には歳入拡大よりむしろ一段の歳出削減に焦点を当てるとし、公共部門の縮小に向け措置を講じる講じる可能性があることを示唆した。

 ギリシャは資金が底を付く10月前に、昨年合意した1100億ユーロの金融支援の次回分(80億ユーロ)を確保する必要がある。 

 欧州連合(EU)財務相は、週末にポーランドで開催された非公式会合で、ギリシャが新たな支援を受けるには、財政目標の達成が欠かせないとの認識を示した。ただ、欧州債務危機解決に向けた具体策はまとまらなかった。 

 18日に行われたドイツのベルリン特別市(州に相当)議会選挙は、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)の国政与党連合が社会民主党(SPD)に敗北した。

 国政レベルでCDUと連立を組む自由民主党(FDP)は、投票日が近づくにつれユーロに懐疑的なトーンを強めたが、有権者の支持獲得には至らず、得票率が議席確保に必要な5%に届かなかった。
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