中国が寄贈したポンプ車 福島原発で放水作業へ(人民網日本語版から引用)

これだけ原発を国内に作りながら、中国から寄贈されたようなポンプ車を国産では作っていなかったようだ。日本メーカーがこのようなポンプ車を現地へ派遣したニュースを聞いていない。
また、このニュースを日本の報道機関では見かけない。
いずれにしろ、制御不能な状態から、可能な状態へ何とか持っていって欲しい。日本の現場力は日本の底力だ。後は、上が邪魔をせず、環境を整えられるかだ。

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中国の三一重工業集団(三一重工)が中国赤十字総会を通じて東京電力に寄贈したポンプ車が北京時間27日午後12時45分、福島第一原子力発電所原発)コントロールセンターに到着した。62メートルのアームを持つこのポンプ車は、設備デバッグ、陸・海上輸送、作業員トレーニング、放水テストなど8日間に及ぶ準備作業を経て、ようやく現場に届けられた。 原発ユニット内部の温度を下げる目的で、間もなく放水作業が開始される。のウェブサイト「中新網」が伝えた。

 寄贈されたポンプ車は、24日午前に大阪港に到着した。3人の技師が検査・検証を行った後、パトカーに先導されて千葉研修センターに向かった。25日と26日の両日、三一重工の技師が東京電力の作業員に緊急操作トレーニングと放水テストを行った。27日午前、ポンプの固定金具と土台・上部の総検査を終えたポンプ車は、最終目的地である福島第一原発に向け千葉を離れた。

 福島原発の具体的状況にもとづき、作業員は放水テスト段階で、ポンプ車のアーム末端にやや小さな口径の噴水管を装着した。これによってアーム長は67メートルに伸び、放水圧力が高まり、噴射距離が延びた。また、作業時に燃料プールの状況が常に把握できるように、ポンプ車に360度撮影可能なビデオカメラが装備された。さらに、作業員が随時放射能濃度をチェックできるよう、濃度測定器も備え付けられた。

 高度なインテリジェンス技術の基盤を備えた三一重工の技師は、作業員の放射能被曝を最小限に抑える目的で、長距離無線リモート・コントロール技術を緊急開発し、2キロメートル先のポンプ車に対する無人遠隔操作を実現させた。この技術は現段階で、「世界唯一」のものだ。

 三一重工によると、今回、身の危険を顧みずに使命を全うしようとする作業員3人は、東京電力福島第一原発の従業員という。最年少の酒井洋召氏(43歳)は、福島第一原発土木建築グループ主任。47歳の大和田豊彦氏は、福島第一原発の着工当時から働いており、震災発生後、原発ユニット前で2度の爆発を経験している。(編集KM)

 「人民網日本語版」2011年3月29日

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