貿易黒字:83%増、対アジア過去最大…10年度上半期(毎日jpから引用)

対中国ではすでに貿易赤字だ。その他アジアで黒字を確保している。

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財務省が25日発表した2010年度上半期(4〜9月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易黒字額は前年同期比83.0%増の3兆4152億円だった。このうち、対アジアの貿易黒字額は40.6%増の5兆2267億円に上り、比較可能な1979年度以降で半期ベースで最大になった。

 上半期は自動車や鉄鋼の輸出が堅調だった。対中国では貿易赤字だったが、韓国や台湾などに対しては電子部品などの輸出が好調で黒字が増えた。上半期の全体の輸出総額は25.0%増の34兆980億円、輸入総額は20.8%増の30兆6828億円だった。

 同時に発表した9月の貿易黒字額は前年同月比54.0%増の7970億円だった。輸出総額は14.4%増の5兆8429億円、輸入総額は9.9%増の5兆459億円だった。輸出の伸び率は、直近のピークである2月の45.3%から縮小が続き、鈍化傾向が鮮明になった。

 財務省は、尖閣諸島付近での漁船衝突事件に伴う日中関係の悪化については、輸出入ともに特に影響は見られない、としている。

 政府が19日発表した10月の月例経済報告では、海外経済の減速や急激な円高を受けた輸出の落ち込みを踏まえ、景気の基調判断を下方修正した。

 上半期全体としては対アジアを中心に貿易が順調に推移したが、足元では円高の影響もあって輸出が鈍り、先行きの不透明感が強まっていることが裏付けられた。

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毎日新聞 2010年10月25日 12時49分(最終更新 10月25日 13時58分)
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