民主代表選:菅首相側は戦闘モード 「脱小沢」路線継続(毎日jpから引用)

官総理を支持する人たちは、なぜ小沢元幹事長を嫌がるのか。なぜにこんなにも、小沢元幹事長に対してひどい報道を続けるのか。逆に小沢元幹事長の力を認めていることではないか。

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民主党小沢一郎前幹事長が26日、代表選出馬を表明したことに対し、菅直人首相サイドは「脱小沢」路線の継続を打ち出し、正面から迎え撃つ構えだ。特に前原誠司国土交通相のグループは小沢氏陣営や鳩山由紀夫前首相の支持グループから「挙党態勢」の名のもとに仙谷由人官房長官枝野幸男幹事長の交代を求める動きがあったことに反発。首相も譲歩を拒み、小沢氏との対決路線を自ら選択した形となった。全面対決の構図に党分裂を懸念する声も広がる。【田中成之、野口武則】
 「私自身、この代表選、どういう日本をつくりたいのか、全国民に訴えてまいりたい」
 菅首相は26日午前、続投を支持する新人議員14人と首相官邸で会い、「正々堂々戦う」と決意を表明した。14人は「我々は、闘うリーダーを望む」として企業・団体献金の全面禁止や「超強力な国家戦略局」設置などを定める政治行政刷新3法案の政策提言を渡し、拳を突き上げた。
 首相周辺は「こうなったら首相はファイティングポーズを取る。世論調査で『小沢支配がいいのか』という設問に『ノー』が7、8割になるだろう。それをテコに戦う」と表明。「政治とカネ」問題や「強権」イメージが批判されてきた小沢氏との対決で、かえって首相への支持が高まるとの見方を示す。
 首相自身、25日の民主党新人議員との懇談で「挙党態勢」を求める意見が出た際、かつて小泉純一郎元首相が自民党内の「抵抗勢力」との戦いを掲げて世論の支持を得た例を挙げ「小泉さんは『挙党不一致』でやったが、一つのリーダーシップの形だった」と評価してみせた。「小泉流」の対決路線で支持を訴える考えとみられる。
 菅首相の続投を支持する前原グループ野田佳彦財務相のグループにはもともと、小沢氏と選挙で戦ったうえで再選された方が今後の政権運営の主導権を握れるとの「主戦論」が強かった。鳩山氏が仲介に動いたことも鳩山氏や小沢氏に近い人物を幹事長などの要職に就けるよう迫るポスト要求と映り、前原グループの一人は「仙谷・枝野なしに菅内閣は成り立たない。菅首相が2人を代えたら我々は手を引く」と首相に圧力をかける。
 ただ、現職首相の菅氏と党内最大勢力を率いる小沢氏との全面対決には党内に不安も募る。首相は「民主党は何回も代表選を繰り返したが、分裂したことは一度もない」と強調したが、首相側近の一人は「まだチキンレースの延長戦。誰かが『このままでは党が分裂する』と言って菅・小沢会談をギリギリまで考えるんじゃないか」と輿石東参院議員会長らに激突回避の仲介を期待する心境を漏らした。
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毎日新聞 2010年8月26日 12時03分(最終更新 8月26日 13時12分)
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