野村HD株が3日続落、パスキ資産隠し捜査で資産差し押さえ (Bloomberg.co.jpから引用)

前に、財務官が米国債を所持してイタリアからスイスへ行こうとしてイタリア当局に拘束されたことがあった。イタリアは、日本のお金を狙っているのだろうか。

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4月17日(ブルームバーグ):野村ホールディングス株が下落。一時過去3カ月で最大の下落率を記録した。イタリアのモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の損失隠しに関する捜査で、シエナ検察当局が16日、パスキが野村に差し入れた担保など計18億ユーロ(約2300億円)相当を差し押さえると発表。野村への不透明感が広がったようだ。

この日の野村HD株は、金融株などが主導して日経平均株価 が4日ぶりに反発する中で、3日続落となった。一時前日比39円(5.1%)安の733円を付け、1月8日以来の日中下落率となった。結局は、同18円(2.3%)安の754円で取引を終了。出来高東証1部市場で第3位の約2億2500万株に膨らんだ。

シエナの検察当局の発表によると、検察は野村の元欧州責任者サディック・サイード氏と野村の債券セールス担当マネジングディレクターのラファエル・リッチ氏も虚偽の供述の疑いなどで捜査している。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、この問題はこれまで日本ではほとんど話題になっておらず、「投資家はいったい海外で野村に何が起きているのか、何が真実なのかわからず売っているのだろう」と述べた。その上で「個人の話なのか、組織的な関与なのか、これから大きな事件に発展するのかなど不安や風評などへの懸念」が残る間は野村HD株を買い難い状況が続くとみている。

野村は同社自体は捜査対象でなく、資産も差し押さえられてはいないとのコメントを発表。不正への関与も否定した。一方、検察では野村が元幹部と共謀してデリバティブ金融派生商品)を設計するなどし、計5億5700万ユーロの損失隠しに利用されたと主張している。警察当局者によれば、緊急差し押さえ要請はシエナの判事によって10日以内に承認される必要がある。

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更新日時: 2013/04/17 16:59 JST
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