米株式の空売り、07年以降で最低−「弱気のサイン」との声も (Bloomberg.co.jpから引用)

そろそろ、天井という可能性が高まりつつあるのだろうか。

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3月4日(ブルームバーグ):株式に対する弱気な 投資スタンスが少なくとも2007年以降で最低となっている。米国株の強気相場は5年目に入る。

S&P1500種指数 の空売りは2月、取引可能な株式全体の5.6%に低下した。これはビスポーク・インベストメント・グループとブルームバーグが6年前に集計を開始して以降で最も少ない。前回この水準に近づいた際は、S&P1500種がその後の3カ月で3.3%下落した。空売りが全体に占める割合は、信用危機時には過去最高の12%を付けていた。

強気派は、弱気派の後退は上昇相場 の勢いが失われておらず、株式市場への一段の資金流入が期待できることを示していると主張する。株式投資信託への個人投資家からの資金の流入は1月に379億ドル(約3兆5000億円)と04年以来の高水準となったが、こうした傾向は伝統的に強気相場の長期化に対する警告とも捉えられている。フォード・モーターとキャボット・オイル・アンド・ガス の空売りは1%に満たない。

ニューヨークに本拠を置くヘッジファンド、プラチナム・パートナーズのウリ・ランデスマン社長は2月28日の電話インタビューで「空売りが今のように少ない状況は、投資家が株式市場に対して極めて強気であることを意味する」と指摘。その上で「これは弱気のサインでもある。市場参加者全員の心理が変われば相場は上向きでなく、下向きとなるからだ」と述べた。

米株式相場の回復は今週で5年目に入る。S&P500種株価指数は07年10月に付けた史上最高値の1565.15まで約3%に迫っている。

原題:Short Sales Fall 53% With U.S. Bull Market Starting FifthYear(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Leslie Picker lpicker2@bloomberg.net;ニューヨーク Whitney Kisling wkisling@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.net
更新日時: 2013/03/04 13:04 JST
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