米債務上限問題、混乱再来なら「多大な格下げリスク」=フィッチ(REUTERSから引用)

しばし円高への調性の可能性もあり。

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[ロンドン 15日 ロイター] 格付け会社フィッチ・レーティングスは15日、米国の債務上限引き上げ問題について、2011年のような混乱が再び起きた場合、同国は最上級格付けを失う「多大なリスク」があると警告した。

フィッチのソブリン格付け責任者のデビッド・ライリー氏は、同社主催の会合で「債務上限問題で2011年8月の騒ぎが繰り返されれば、当社は米国の格付けを見直し対象とすることになる。格下げの多大なリスクがあるだろう」と述べた。

フィッチは現在、米国の格付けを最上級の「AAA(トリプルA)」としている。格付け見通しはネガティブ。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2011年8月に米格付けを「AAプラス」に引き下げている。

ライリー氏は、米国が高水準の債務を抱える他の国に比べて高い経済成長率を達成しているとして、一部先進国が現在実施を迫られている超緊縮策は必要ないと指摘したが、2011年のような問題が繰り返されれば、米政界に対する信頼が損なわれるだろうと警告した。

「自ら招いたこうした危機によって、6カ月ごとに新たな期限を迎え、そのたびにわれわれに動揺を与えることは懸念だ」と指摘。「経済・財政政策をめぐるこうした不確実性はトリプルAにふさわしくなく、より実質的には成長率や景気回復の見通しへの重しになるとわれわれは考えている」と述べた。
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