三陸沖でM7.3の地震、宮城で津波1メートル−原発異常報告なし (2) (Bloomberg.co.jpから引用)

地震国日本に、原発はリスクが高い。原発は徐々に廃止していけばいい。原発はいらない。

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12月7日(ブルームバーグ):午後5時18分ごろ三陸沖を震源とするマグニチュード(M)7.3の地震が発生した。気象庁宮城県沿岸に津波警報を発令、同県石巻市鮎川で午後6時2分に1メートルの津波を観測した。警察庁広報によると、午後6時15分現在で地震に伴うけが人や事故の情報は出ていない。

気象庁によると、震源牡鹿半島の東240キロ付近で、深さは約10キロの地点。震度5弱は青森県三八上北や岩手県内陸北部。東京都23区の一部や神奈川県西部も震度4を観測した。米地質調査所によると、マグニチュード9を記録した昨年3月11日の東日本大震災のエネルギーは、今回の地震の355倍だった。

東京電力広報担当の岩本壮生氏によると、福島第一原子力発電所1−6号機にこれまでのところ地震の影響はない。冷却水系統などにも影響ななかったと話した。津波警報が出されたことから、同社は福島第一原発の作業員に対し、高台にある免震重要棟への避難を指示した。

原子力規制委員会は電子メールで、東電福島第一原発福島第二原発のほか、東北電力東通原発女川原発、日本原電東海第二原発日本原燃六ヶ所再処理施設など原子力関連の施設に影響はないと発表した。これらの原発東日本大震災以降、運転を停止している。

仙台空港は、滑走路のチェックなど安全確認のため閉鎖している。成田空港広報部によると、AB滑走路を一時閉鎖して点検した。全日空広報部によると、今夕の仙台空港行きは全便キャンセルした。

JR東日本地震の影響で東北、山形新幹線の運転を見合わせている。一時運転を見合わせていた上越長野新幹線は再開した。都内のJR線は平常通りに運行中。都営地下鉄では、浅草線三田線は一部列車に遅れが出ている。営団地下鉄は全線平常通り運転中としている。

NEXCO東日本は、管轄の高速道路を複数個所で閉鎖し点検中としている。

KDDIは東北地方で携帯電話の音声通話を最大85%で発信規制中だ。ソフトバンクは携帯の通信規制を実施したが、午後6時半に解除した。NTTドコモは、東北中心に携帯がつながりにくい状況だが、回復傾向にあるとしている。KDDI広報の田中圭一氏、ドコモ広報担当の鈴木敦子氏、ソフトバンク広報の長田真理子氏が、それぞれブルームバーグ・ニュースの電話取材に語った。

この地震を受けて、外国為替市場では、円がドルやユーロなどに対して上昇した。ドル・円相場 は地震発生後に一時1ドル=82円18銭まで円高が進行したほか、 ユーロ・円相場 も1ユーロ=106円20銭まで円高が進んだ。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 林純子 juhayashi@bloomberg.net;東京 伊藤小巻 kito@bloomberg.net

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更新日時: 2012/12/07 19:26 JST
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