バーナンキFRB議長:景気てこ入れへ追加行動の余地がある (Bloomberg.co.jpから引用)

QE3は、本当にするのか否か。ドイツはどうするのか。ドイツがユーロを支え、それにつられてアメリカも不景気をしばらく隠すという可能性はあるのか。

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8月24日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会FRB)のバーナンキ議長は景気をてこ入れするため、FRBにはさらなる措置をとる余地があると述べた。

同議長は下院監視・政府改革委員会のダレル・アイサ委員長(共和、カリフォルニア州)宛ての22日付書簡で「金融の状況を緩和し、回復をてこ入れするための追加的な行動をとる余地が金融当局にある」とした。同委員長が1日付で、金融政策に関する22項目の質問状を出したことに応じた。

バーナンキ議長は、1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の声明に記述された「必要に応じて追加緩和策を講じる」という文言を繰り返したほか、前回の議会証言後の質疑応答で発言したように、金融政策は「万能薬」ではないと強調。政府の他の政策当局者も、景気改善へ向けて取り得る措置を探るべきとの認識をあらためて示した。

政治的な圧力で金融当局の利上げ能力が損なわれるとかとの質問に対して議長は、物価の安定と雇用の最大化を推し進める姿勢を「断固として堅持」すると表明。当局には「景気の強さが改善されれば適切な時に政策スタンスを正常化する手段」があると確信している、とした。

さらに、金融当局が合計2兆3000億ドル相当の債券を購入した2度の量的緩和(QE)など、これまでの景気刺激策は「実施しなかった場合より力強い回復を促し、デフレに陥る可能性を阻止した」と正当性を主張した。

バランスシート調整プログラムであるオペレーション・ツイスト(ツイストオペ)の効果については「まだ経済システムに効果が及ぶ途上にある」と指摘。当局は同プログラムに基づき、6670億ドル相当の短期債売却と、償還期間が比較的長い債券の同額購入を進めている。

議長は「金融政策の変更は通常、経済活動に完全に効果が波及するまでに数四半期かかる」と説明した。

原題:Bernanke Sees Further Scope for Easing to Spur U.S. Economy (3)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Joshua Zumbrun jzumbrun@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2012/08/25 15:29 JST
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